オール電化厨房システム特集:活用事例=ラーメン一番・蔵前橋通り店
「ラーメン一番」は飽きない飾らない昔ながらの中華そば「びっくりラーメン」を一八〇円で提供する人気のラーメンチェーン店。
現在、全国に一七〇店舗を展開している。このチェーンで省コスト、省作業を推進し、競争力ある低価格メニューの実現に大きく貢献しているのがオール電化厨房だ。「蔵前橋通り店」でオール電化採用の成果と最新機器IH回転炒め機の使い勝手について聞いた。
東京・墨田区にあるこの店は、オープンキッチンを採用した明るく、きれいな店。
「こだわりの食材を使ったおいしいラーメンを、子どもさんがおやつ代わりにも食べられるように一八〇円で提供する。この実現のためには食材の自家製造システムの構築とオール電化厨房の採用が必要不可欠でした」と語るのは、(株)ラーメン一番本部専務取締役の加藤伸夫さん。
オール電化は調理作業の効率化、食材の歩留まり改善など、コスト削減効果が大きい。それに電力会社から適用される割引料金によってランニングコストも抑えられるという。
「電化は余熱がほとんどなく、機器の周辺が熱くならない。やけど事故がほとんどありませんね」と電化の安全性を強調するのは、店長の近江康秀さん。
調理経験が少ないスタッフにも安心して調理を任せられるという。
キッチンでひときわ目立っているのが、IH回転炒め機だ。調理時に釜が回転し、中に入れた食材をかくはんしながら加熱する仕組みになっている。
「当店ではジャーで炊いた炊き込みご飯を、注文ごとにIH回転炒め機に入れ、ネギ油で炒めて提供しています」
オーダーから提供まで約三分しかかからない。
「立ち上がりが早く自動調理ですから、ラーメンを作りながら、チャーハンも調理できます。提供はほとんど同時です」
オール電化はこのチェーンの繁盛に大きく貢献しているようだ。
◆店舗メモ
ラーメン一番・蔵前橋通り店(東京都墨田区石原二‐一六‐一〇、電話03・3622・6500)営業時間=午前10時~午前2時/スタッフ=社員一人、パート六人/席数=三一席
◆現場からの声:近江康秀店長
電化厨房機器は経済的、安全性が高いというメリットのほかにも、清掃が簡単にできる、排熱が少なく店内の空気を汚さない、といった良さがあります。
とくにIH回転炒め機は、中華鍋を使って炒め作業をするのとは違って、油煙が上がりにくいのがいいですよね。
お子さまやご家族連れのお客さまにゆっくりと、くつろいでいただける理想的な店内環境の実現には、オール電化は最適だと思います。
◆機器紹介:(株)フジマック「IH回転炒め機」
(株)フジマックのIH回転炒め機の特徴は、(1)食材を入れるだけで自動的に食材をかくはん、加熱調理できる(2)食材に適した火力、調理時間を選択できる(3)熱効率に優れたIH方式を採用。微妙な火力調節ができる(4)燃焼排気の放出がなく、輻射(ふくしゃ)熱も少ない(5)裸火がなく、加熱防止サーモ搭載で高い安全性を実現。設置場所も自由自在(6)シンプルな構造なので清掃が容易、などである。
▽問い合わせ先=(株)フジマック本社(東京都港区新橋五‐一四‐五、電話03・3434・2209(代))