最新アメリカフード情報 おいしさか、ヘルシーか マヨネーズ戦争
ヘルマン社は、「脂肪を抑えて、コレステロールなし」のマヨネーズの新製品を発売した。大さじ一杯で脂肪三㌘(普通のマヨネーズは一一㌘)、四〇㌍。
同社では、従来も卵黄を使用しないコレステロール・ゼロのライトタイプを製造していたが、新製品はこれよりもさらに低脂肪、低カロリーになった。なお同社では、無脂肪のマヨネーズを開発する予定はない。「技術的には十分に可能だが、食品はおいしいことが一番大切な条件だから」という。
一方、競合会社のクラフトでは、二年前に大さじ一杯がたったの八㌍という超低カロリーの無脂肪マヨネーズを発売した。油を使って乳化させるかわりに、スターチやセルソース・ジェルなどを使ってとろみをつけている。しかし味のうえからは、リッチさに欠け、粉っぽいという難点がある。
フードマーケティング研究所のコミュニケーション部副社長、カレン・ブラウン氏の分析によると、人々が購入する食品を変更するきっかけは、味、値段、簡便性、そしてヘルシーの順だという。
両者の「味」対「ヘルシー」をめぐるマヨネーズ戦争は、どちらに軍配が上がるか。