関西版:倭国健康居酒屋卑弥呼“美食同源”がコンセプト

2005.06.06 301号 20面

神戸・三宮の生田新道に次々と居酒屋出店をする元気企業、(株)ワールド・ワンの「倭国健康居酒屋卑弥呼」は、“美食同源”をコンセプトにした料理が地元の女性客から支持されている。

阿蘇山の自然石で焼く溶岩焼き、独自で仕入れたコメをオリジナルブレンドした五穀米の釜飯など、健康志向なメニューがそろい、すべての料理にミネラル豊富な塩「藻塩」が使われている。

「正直、はじめに藻塩を使うと決めたとき、もともと考えていたメニューでは、塩の持つ強さが勝ってしまっていた。それを解消することが最初の課題だった」と生産管理部長兼料理長の岡井氏=写真。だが、藻塩を試食した時のうまみを生かすために、メニュー改定したことで、現在の健康志向メニューにより深みが加わった。

沖縄料理を中心にした品ぞろえは、長寿県沖縄の食材を選ぶ社長と、それをアレンジする料理長によるメニュー開発から成り立つ。

人気メニューは、阿蘇山の自然石を鉄板代わりに鶏肉などを焼く「溶岩焼き」(680円~)や、オリジナルブレンドの五穀米を使った「釜飯」(720円~)、沖縄の田芋を使った「沖縄コロッケ」(380円)。

それぞれに食材の効能が記され「ビタミンたっぷりのゴーヤちゃんぷる」(580円)は1日平均200食の注文が出る。

2年以内に東京進出の計画もある(株)ワールド・ワン。湊町神戸生まれの美食同源食は健康志向に敏感な首都圏の消費者の話題になりそうだ。

◆「倭国健康居酒屋卑弥呼」(神戸市中央区下山手通1‐1‐2、みそのビル5・6F、電話078・321・2929)オープン=02年9月/営業時間=日~木午後5時~午前0時、金・土午後5時~午前5時/席数=100席/平均客単価=3000円/平均月商900万円/平均来客数=平日60人、週末120~130人/メーンターゲット客層=20~30代女性

◆(株)ワールド・ワン(河野圭一社長、神戸市中央区中山手通2‐3‐18、メープル中山手202、電話078・333・8882)グループ店舗=炭焼炙場「はにわ」、串焼きと逸品「串からす」、modern食堂「金魚」、炭旬鮮市場「からす」、shot bar「T」、aqua cafe「DEL-PHINUS」

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら