業務用加工食品ヒット賞・洋食:ブルドック食堂用中濃ソース(ブルドックソース)
■洋食部門 「ブルドック食堂用中濃ソースハンディパック(1.8リットル)」 ブルドックソース(株)
◆独自技術で自然なうまみ
日本では本来ソースといえば「ウスターソース」のことであり、戦後は甘さと濃厚さを主とした「濃厚ソース」(とんかつソース)が生まれ、人気を博した。その後、この2種類の製品の良さを合わせもったソースとして1965年に「ブルドック中濃ソース」が誕生した。その業務用製品としてびん容器入りの「ブルドック食堂用中濃ソース」が商品化され、これをベースに85年、今回の受賞商品となった「ブルドック食堂用中濃ソースハンディパック」(1・8リットル)が発売された。
今ではこの商品、ブルドックソース(株)(東京都中央区、電話03・3668・6822)の業務用の中では中核として、ベストセラー商品になっている。
ウスターソースと濃厚ソースを根幹に持つ中濃ソースは、野菜、果実をベースに香辛料、醸造酢、砂糖、食塩などをブレンドした風味豊かで、ややトロミがあり、辛みと甘みのバランスの良さが特徴となっている。ネーミングの通り粘凋性が中庸であり、豚カツなどフライ物にも必要以上にダレがなく、適度に衣に浸透する特性も備えている。
製造工程では、野菜・果実は生かシーズンパックしたピューレ状のものを主に使い、高温で加圧加熱蒸煮し、その煮汁(ソース業界では母液と言う)を微細化処理することによって口当たりを良くし、自然なうまみを引き出している。
また、香辛料についてもアジアをはじめ世界各地から集められた約10種類を独自製法によりブレンド。この香辛料は、ホールで仕入れたものを自社工場で粉砕し、ひきたてをソースにブレンドしている。
市販のソースには、あらかじめ香辛料のエキス分を抽出して、その成分だけをソースに混合させるという方法や、香辛料を醸造酢やある種の酒に浸して成分を抽出し混合させるという方法などもあるが、ブルドックソースでは、香辛料をソースの原液で直接煮出す製法により母液と一体感のあるユーザーに親しまれる味を追求した。このためこの製品は現在、東日本を中心とした外食・中食を含めた業務用市場(一般外食店、C&C店、スーパー惣菜、弁当、事業所・学校・病院給食とあらゆる幅広い業態)で使われ、各ユーザーに支持されている。
伝統の技術に磨きをかけながら、常に時代の嗜好をとらえ、新しいソースの世界を広げ続ける同社に対しては、業務用ブランドでも期待は大きい。
◆若鶏のマスタードソース焼き
作り方/(1)鶏もも肉に切れ目を入れ、白ワイン、塩をなじませる。(2)「ブルドック食堂用中濃ソース」とフレンチマスタードを混ぜる。(3)(1)を皮目からグリルし、両面焼いたら、皮目を上にし、(2)を塗る。(4)パン粉をふり、バターをちぎってのせる。(5)パン粉に焦げ目がつくまで焼く。
◆エビとチキンのスパイシーピラフ
作り方/(1)ゴーヤ、パプリカ、玉ネギを薄切りにする。(2)むきエビ、鶏肉を油で炒め、(1)、カレー、ケチャップの順に加えて炒める。(3)白飯、塩、うまみ調味料、「ブルドック食堂用中濃ソース」、バターの順に加えて炒める。(4)皿に盛り、目玉焼きをのせ、「ブルドック食堂用中濃ソース」を上がけする。
◆鶏と野菜のヘルシーソースカツ丼
作り方/(1)鶏肉はそぎ切り、ナスは斜めスライス、パプリカはくし型、シメジは小房にカットする。(2)キャベツは千切りにし、氷水にさらして水気を切る。(3)(1)に薄力粉、溶き卵、パン粉をつけてサラダ油で揚げる。(4)器に白飯を盛り、(2)をのせ、(3)を盛りつけ、「ブルドック食堂用中濃ソース」をかける。
◆たこの炒めサラダ
作り方/(1)タコに切り込みを入れ、ぶつ切りにする。(2)エンダイブは葉を一口大に切る。(3)フレンチドレッシングと「ブルドック食堂用中濃ソース」を混ぜ合わせ、鍋で熱し、(1)を加えて炒める。(4)皿に(3)と(2)を盛り、ポテトチップをくだいて散らす。※ドレッシングとソースの割合は2対1。