メニュートレンド:北海道初リゾット専門店 「リゾッテリア ガク」
2006年8月、オフィス街のビルにオープンした「リゾッテリア ガク」は、北海道初のリゾット専門店。リゾットばかりが約50種類揃う。食堂感覚で気軽に利用できる新形態のイタリアンとして、サラリーマンやOLのランチに、ディナーにと活用されている。人気は生クリーム仕立ての「ゆで鶏と色々きのこのクリームリゾット」だ。
リゾットは、自家製トマトソースとミートソース、ブロード(ブイヨン)、北海道産生クリームの4種類がベース。そこに鶏肉やひき肉、たらこやイカなどの魚介類など、実に多彩な素材が加わり、バリエーションは約50種類にもおよぶ。オープンのきっかけは、オーナーシェフの橋本学さんがイタリア料理店で雇用されていた数年前、リゾットを目当てに来るお客が思いのほか多かったから。「それなら専門店があってもいいんじゃないか。何でもリゾットにしてみよう」と、オリジナリティーに富んだメニューを生み出した。
中には、本人がお酒好きなことから、二日酔いの時に食べたい、梅シソなどお茶漬け感覚の和風リゾットも。
橋本さんは、「今後はチリソースやカレークリームなど、男性に向けたチーズなしリゾットのメニューも作りたいですね」と、意気込みを見せている。
リゾットに使用するコメは、「北海道産ではイタリア米に一番近い。サラリとしていて粘りけがない」という「きらら397」。
丸鶏と香味野菜を煮込んで作る自家製ブロードでアルデンテに炊き上げ、注文ごとに前記のソースで軽く煮込んでパルミジャーノ・レッジャーノで仕上げる。
特に女性に人気が高い「ゆで鶏と色々きのこのクリームリゾット」は、生クリーム仕立て。ブロードに使った丸鶏を食べやすい大きさにちぎり、シメジなどたくさんのキノコと合わせた女性好みのヘルシーな組み合わせだ。
食べるとマイルドな生クリームの味が先に立ち、そのあとにはブロードのうまみやコク。炊き上がりで230gとボリュームたっぷりだが飽きずに最後まで食べられるのは、このブロードによる味わい深さがポイント。
橋本さんは、「手間はかかるけれど、ここ(ブロード作り)は手を抜くところじゃない」と、力強く語る。
「焼」マークのあるメニューはプラス100円でチーズをトッピングし、ドリア風に焼いてくれる。また、プリンなどオリジナルスイーツも定評がある。
◆「Risotteria.GAKU」(リゾッテリア ガク)
札幌市中央区北1西2 時計台ビル地下1階、電話011・219・6004/営業時間=午前11時30分~午後3時(LO午後2時30分)、5時~9時(LO8時30分)/席数=24席/1日来店客数=平日90人、土曜100人/平均月商=250万円目標/スタッフ=1人