06年外食産業市場規模 9年連続の減少 24兆3592億円に

2007.06.04 329号 6面

(財)外食産業総合調査研究センター(東京都千代田区、電話03・3262・2324)はこのほど、06年の外食市場規模を9年連続減少の24兆3592億円と推定したと発表した。法人交際費が改善の方向にあるものの、世帯1人当たり外食支出額が低迷したことや、宿泊施設、集団給食などの低迷もあり、前年実績比0・1%減少している。

部門別でみると、飲食店、宿泊施設、社員食堂、病院給食などを含む「給食主体部門」の市場規模は、19兆2515億円で前年比0・5%増加、外食産業市場規模全体の約8割を占めている。

「給食主体部門」のうち、飲食店、宿泊施設などの「営業給食」の市場規模は、15兆6684億円で、97年以来9年ぶりに前年実績を上回り、前年比0・9%増加し、全体の64・3%を占めている。

飲食店の内訳をみると、「食堂・レストラン」は対前年増減率1・9%増加、回転寿司を含む「すし店」は同0・2%増加、「その他の飲食店」は同1・8%増加で、「そば・うどん店」(立ち食いそば含む)は同0・5%減少した。「宿泊施設」は宿泊単価が上昇しているものの、旅館の利用人数減少などで前年比1・4%減少した。

「集団給食」の市場規模は、前年比1・3%減少、3兆5831億円で、全体の14・7%となった。「学校給食」は、児童・生徒数の減少から前年比0・4%減少した。「事業所給食」は、施設数の減少、1食当たり単価の低下、飲食店・コンビニ・持ち帰り弁当などとの競合により「社員食堂など給食」は、前年比2・9%減少、「弁当給食」同1・4%減少した。「病院給食」は、前年比0・3%減少、「保育所給食」は、園児数の増加により前年比2・4%増加した。

「料飲主体部門」の市場規模は、5兆1077億円で前年比2・2%減少し、外食産業市場規模全体の21・0%を占めた。「喫茶店」は、前年比5・0%減少、「居酒屋・ビヤホールなど」および「料亭・バーなど」は、トータルで1・5%減少した。

持ち帰り弁当店や惣菜店、テークアウト主体のファストフードなどの「料理品小売業」の市場規模は、6兆1860億円で、前年比1・3%増加した。

外食産業市場規模に「料理品小売業(重複する弁当給食を除く)」の市場規模を加えた「広義の外食産業市場規模」は、29兆9638億円で、前年比0・2%増加した。

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