メニュートレンド:50万円でオリジナル金型 アジの開き焼き 「海のなかま」
東京・練馬区、西武池袋線の江古田駅前にこのほどオープンしたたい焼き専門店「海のなかま」では、たい焼きのほか“タコ”と“アジの開き”の形をした「たこ焼き」と「アジの開き焼き」を販売して話題を呼んでいる。
いろいろな具材が入ったたい焼きはチェーン店などで見かけるが、いろいろな形のたい焼きは珍しい。たいには小倉あん、たこにはクリーム、アジの開きにはポテトベーコンチーズが入っていて、中身の区別がつきやすく、それぞれ表情がかわいいと大好評だ。
このユニークな販売方法を考案したのは、同店オーナー店長の河内貴司さん。他店にはない形のたい焼きを売るためにたい焼き機器メーカーの大和田製作所に相談し、同社が持つ金型の中から選んだたこ金型と、河内氏のアイデアというアジの開きのオリジナル金型を特別発注した。オリジナル金型の製作費は約50万円。たい焼きの金型本体の5倍以上の出費だったが、「独立するための必要投資とすれば高くはない。すぐに元は取れます」と河内氏は自信満々。
開業から2ヵ月、真夏にもかかわらず「アジの開き焼き」は1日平均100枚以上売れている。販売個数では小倉あんにはおよばないが、若い人を中心に従来のたい焼きとは違う客層をガッチリととらえているという。50万円で集客力のあるオリジナルのヒット商品を作れるのであれば、費用対効果は非常に高い。
たい焼きは秋以降涼しくなってから本格的に売れる商品だけに、最盛期の売上げに期待したい。
◆「海のなかま」/東京都練馬区旭丘1─76─8 第5東京ビル1階 電話03・5982・0360