そば・うどん特集 「一松亭」 国産そば粉を石臼びき
日本そばは好きだが、値段のわりに「物足りない」という人も多い。でも本場信州に、石臼でひいた国産そば粉一〇〇%の手打ちそばを値打ちで「タップリ」食べさせてくれる店が、信州そばの大手・滝沢食品の直営店「一松亭」だ。
「無類のそば好き」を自称する滝沢一郎社長(64)は「信州そばの消費拡大にはおいしいそばをタップリ食べていただくのが第一」と一五年前、一松亭を開店した。
店舗は、新潟の片田舎・松代の旧家を移築、純日本風の瓦葺き二階建(敷地五〇〇〇、建坪二七〇、延べ四二〇㎡)店内から見える水車でひく石臼製粉部分は新築した。庭には大きな松と信州に春を告げるアンズの木などが配され、錦鯉を放した池がしっとりとした趣をそえる。
吹き抜け部分の天井には、いかにも年代を感じさせる梁が何本も顔を覗かせる。二階は宴会専用、一階の客席一一五、和室、畳席、椅子席からなり「手打ち」をゆっくり鑑賞できるよう専用椅子が置かれているのも粋な配慮。
店舗は、新潟の片田舎・松代の旧家を移築、純日本風の瓦葺き二階建(敷地五〇〇〇、建坪二七〇、延べ四二〇㎡)店内から見える水車でひく石臼製粉部分は新築した。庭には大きな松と信州に春を告げるアンズの木などが配され、錦鯉を放した池がしっとりとした趣をそえる。
吹き抜け部分の天井には、いかにも年代を感じさせる梁が何本も顔を覗かせる。二階は宴会専用、一階の客席一一五、和室、畳席、椅子席からなり「手打ち」をゆっくり鑑賞できるよう専用椅子が置かれているのも粋な配慮。
ゆで前二〇〇㌘の手打ちそば(ざる)が五五〇円、五割増しの大盛り六五〇円と値打ち。直営店ならではの心使い。「量が多いですよ」との説明にも「おおざる」二枚を注文し食べ残す人もあるとか。「ざる」も戸隠に四〇〇年も伝承されている根曲り竹細工をかたくなに使い続ける。
ちょっと贅沢な天ざる(大型エビ、季節の野菜)が一一五〇円、人気のメニューは、かやくご飯が付いたざるそば定食とそば定食(かけ)で、それぞれ七〇〇円、六五〇円。そばの実の芯だけを使った白いそば「更科」(二〇〇㌘)でも七〇〇円で賞味できる。薬味のわさびは、アルプスの冷水で育った本場・穂高産。
中央自動車道更埴ジャンクションを下り、長野方面に向かい一分。古来よりそばの集散地「更科の里」として知られる長野県更埴市屋代、松の木と水車が目印。(℡0262・73・1102)