調理用ペーパー、鮮度保持に大活躍、年率で10%超す伸び

1994.08.01 57号 21面

「もっと水や油を吸ってほしい、もっと手軽に使いたい」そんな消費者ニーズに応えてメーカー各社は、調理用ペーパーの品質を充実させ、しかも簡便性のある新商品を相ついで発売している。調理用ペーパーの市場はここ数年、年率数量ベースで一〇%以上の成長を遂げている。

‐‐調理用ペーパーは不織布が利用されているって聞いたけれど、不織布ってなーに?

S それはね、その名の通り織らない布です。

‐‐織らないっていうと…

S ええ、一本一本の繊維を熱や機械で化学的作用で接着させたり、絡み合わせて作った薄いシート状の素材です。

‐‐特徴は?

S 濾過性、保温性、柔軟性、吸水性、絶縁性などさまざまな特性がありますよ。

‐‐どのようにつかわれていますか。

Y 大別して二種類あります。その一つは、テーブルを拭いたり、レンジや調理用器具の汚れを簡単に落としたり出来る布巾としての使いやすさがある商品です。もう一つには生鮮魚肉類の鮮度保持に最適といわれ、「ノーベル賞ものだ」とおすし屋さんを喜ばせている「リードクッキングペーパー」の種類があります。素材的には布と紙の両方の性質を備えたペーパータオルです。

特にプロの現場からは生鮮魚肉を包んで品質、鮮度、変色の防止に力を発揮すると、好評をうけていますよ。また、生鮮魚の下敷きにしたり(これは陳列時のスベリ止にもなります)天ぷらの油切りや盛り付けの敷紙、スープや吸いもののだしこしにも多く利用されています。すぐれた吸油性や吸水性を利用して野菜・サラダ・豆腐の水切れと工夫しだいで多方面に使われているところです。

‐‐いろんなアイデアで数かぎりなく利用されていますね。

Y ええ。おすし屋さん、肉屋さん、魚屋さんから、天ぷら屋さんとそれぞれの専門で皆さんがその立場から利用してみて、不満のところ、改善個所を企業に提示しています。そのニーズに合わせ、改良されてユーザーの立場に立った商品開発がなされています。提案型商品といえます。

‐‐従来のフキンやタオルは衛生面に問題がありますね。

S レストランにおいては、どうしても「食品」「メニュー」が主となり、衛生方面は従となりがちです。困ったことですね。使い捨てだし、クリーニングの手間はいりませんし、不織布はトータルでランニングコストが安上がりとなります。

ユーザーは安価はもち論、耐久性、高品質をのぞみ、安全でなおかつソフトで多目的利用出来るものを願う。ペーパーの保存ケースについても外食産業は簡便さ、衛生的であることを要求する。

企業は外食のローコストオペレーションに寄与するためにも今後普及率の増大、ヘビーユーザーの拡大と共に新規需要の掘り起こしを図りながら研究をしつづけている。

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