地域ルポ 東京・蒲田 「もち月」地域の宴会客つかむ
蒲田ステーションビル西館「サンカマタ」七、八階での出店だ。七階がフルメニューのレストラン、八階がバイキング形式で、二つの異なった飲食空間を展開している。
この店のほかにも、銀座アスターはステーションビル東館「パリオ」六階のレストラン街にも出店しており、駅ビルの東西でいわば“三店舗”を展開する形になっている。
西館での出店はすでに三〇年になるが、七階が一〇五席、八階一〇〇席という客席キャパシティで、それぞれに個室(宴会席)を備えている。
メニューは単品(一二〇〇円~)から宴会料理(五〇〇〇円~)まで一〇〇アイテム以上をラインアップしているが、三、四年前から客単価が減少傾向にあるので、これに対応して最近は低価格メニューも提供している。
麺類やエビチリ、八宝菜、スブタ、春巻など単品五〇〇~一〇〇〇円前後の価格ゾーンだ。
八階でのバイキングは、ランチサービス(11時30分~14時)で一二〇〇円の“ランチバイキング”食べ放題(コーヒー付)、夜(5時~21時)は“グルメバイキング”で大人四〇〇〇円、子供(小学生まで)二〇〇〇円で、フルーツ、デザートが食べ放題というシステム。
客層は平日が会社関係、土・日がファミリー客、平均的なサラリーマンなど中間層をボリューム的に吸引したいが、銀座アスターも高級感が強い店なので、現下の不況時においてはこの層の集客がままにならないといった状況だ。
客単価昼一五〇〇円、夜三〇〇〇円以下、月商四〇〇〇万円。