焼肉特集2016 厨房機器トレンド:「無煙調理ワゴン」 シズル感・ライブ感が決め手!
「ジュウ~」と食材を焼くおいしい音。名シェフの鮮やかな手際。こんなシズル感とライブ感はいつものメニューを何倍にもおいしく演出してくれる。肉ブームの広がり、また増えるインバウンドに向けたおもてなしのメニュー提供などで今後、移動可能な「無煙調理ワゴン」が活躍するシーンが拡大することは間違いない。
「焼肉レストランひがしやま」など18店舗を展開する(株)ひがしやまフードサービス(代表取締役 千田耕作)は、運営を委託されている仙台の名門ゴルフ場・泉国際ゴルフ倶楽部のレストランにシンポ製「無煙調理ワゴン(グリドルタイプ)」を導入し、従来のゴルフ場のレストランとは一線を画すメニュー作りに成功した。高級ブランド和牛・仙台牛などをシズル感たっぷりにライブ調理で提供する「泉国際のステーキ」だ。
●商機拡大の切り札 ゴルフ場内レストランでステーキ
ゴルフ場の食事メニューといえば、麺類・丼物などちょっと小腹を満たすものが定番だ。泉国際ゴルフ倶楽部は1日およそ150人がプレーをし、食事をする。一番注文が多いのは「天ざる」で30食。「泉国際のステーキ」は15食。「トップ3に入る注文数をいただいています」(難波直行店長)と新たな名物メニューとなった。腕を振るうのは公邸料理人としてのキャリアを持ち、現在は仙台の名店「すてーき広尾」で総料理長を務める庄子惇氏。「ライブ感だけでなく、調理ワゴンで焼きたてすぐのおいしさで提供できます。リピーターの方もみえます」と人気の要因を語る。
シンポ製「無煙調理ワゴン」について庄子氏は「まずデザイン性に優れ、店内に調和しています。焼面の左右別々に温度調整ができるので肉は高温、野菜は低温と素材によって温度を調整できて使い勝手が良いです。小さなパーティーならこのワゴン1台でいろいろな調理に対応できると思います」と評す。また、「吸気が強く、熱がワッと来ないので調理人の環境に配慮された設計でありがたいです。フードが大きく焼面を覆っているので、目の前のお客さまに油が飛んだり、煙がかかったりしないため安心です」と絶賛する。
「無煙調理ワゴン」は移動式で裸火を使わず、臭いや煙を出さない安全・安心設計。また3相200Vの電源があれば、屋外でも使用可能だ。
泉国際ゴルフ倶楽部は11月に入ると降雪などで閑散期に入るためステーキはいったん終了となるが、「無煙調理ワゴン」に休みはない。ひがしやまフードサービスでは「いろいろなパーティーイベントでの活用を計画しています」という。宣伝効果が高く、得意の肉を用いたメニューの提供シーンを広げられる「無煙調理ワゴン」は焼肉店や肉を提供する業態のビジネスチャンス拡大と新名物メニュー開発の即戦力調理器具だ。
◆店舗情報
「泉国際ゴルフ倶楽部 レストラン」 宮城県仙台市泉区根白石字花輪山1
運営=(株)ひがしやまフードサービス