業務用加工食品ヒット賞 和食部門:マルトモ「うどんだしパック100g×10」

2016.09.05 450号 04面
「関西風うどん」

「関西風うどん」

 ◆薄色仕立ての関西風うどんつゆ

 マルトモの「うどんだしパック100g×10」は、薄色仕立ての本格的な関西風うどんつゆが手軽に取れるだしパック。同品をお湯で煮出すだけで、簡単にだしの効いたうどんつゆを作ることができる。あらかじめ、醤油などの調味料と、だし素材が一緒になっていることから、他の調味料を加える必要もない。

 使用方法は簡単で、沸騰したお湯3Lに同品1袋(100g)を入れて、弱火で5分間煮出し、袋を取り出すだけ。1袋(100g)で約10人分のうどんつゆを作ることができる。

 主原料は、深い雑味とコクが特徴の“宗田かつお節”、伸びのあるうま味が特徴の“さば節”、上品な味と香りが特徴の“つお節”、甘味のある濃い味が特徴の“あじ節”に、上品な甘味とコクの“昆布”の5種類。これらに醤油などの調味料をコーティングし、チップ状にしてパックの中に入れている。特に、吸湿性の高い調味料を独自の手法で乾燥させており、常温で長期保管も可能だ。

 そして、業務用食品としての最大の特徴は“手間が省ける”ことだ。100gのティーバッグタイプなので、煮出すときのアク取りの手間が省けるとともに、煮出した後のだしガラ除去の手間もなくなり、作業の簡略化にも貢献する。

 同社の調べでは、“うどん”の飲食頻度は、月に2~3回が37.1%を占めており、月に1回以上うどんを食べる人の割合は約90%を占めている。また、近年の讃岐うどんブームもあり、関西風のうどんつゆが全国的に認知されたことなどの理由に加え、作業の簡略化により、和食の“だしとり”文化の啓蒙ができる商品として開発した。

 香り良く、だし感のある自然なうま味が楽しめることから同社では、うどん以外のいろいろな料理への使用もアピールしている。例えば、木綿豆腐や大根、ニンジン、シイタケ、コンニャクなどをうどんだしパックで抽出しただしで煮込むだけで、素材の味がそのまま楽しめる本格的な“けんちん汁”を作ることができる。また、“おでん”のつゆとして使用すれば、味がしっかりと染み込んだ、だしの効いたおでんが楽しめる。そのほか、“炊き込みごはん”を作る際への使用もアピールしている。

 同社では、市販用の姉妹商品として、三角バッグ入りで抜群の香りと上品な味に仕上がる「マルトモこんかつまるうどんつゆパック10g×4袋入」の発売も予定しており、秋・冬のうどん需要期に向けて販促を強化していく。

 規格=100g×10

 ●「関西風うどん」

 5分煮出すだけの簡単だしパック

 (1)油揚げは油抜きをして、醤油、砂糖、水で煮て味付けする

 (2)沸騰した湯3Lに「うどんだしパック100g×10」を1袋入れ、弱火で5分間煮出し、袋を取り出す

 (3)ゆでたうどんに(2)を注ぎ、(1)と青ネギをのせる

 ●「おでん」

 色は薄めの関西風仕立て

 (1)沸騰した湯3Lに「うどんだしパック100g×10」を1袋入れ、弱火で5分間煮出し、袋を取り出す

 (2)下ごしらえ済みの大根やゆで卵など練り物以外の具材を(1)で弱火で20分程煮て味を染み込ませる

 (3)練り物を加えて15分程度煮る

 ●「けんちん汁」

 味に深みを加えるアゴだし入り

 (1)沸騰した湯3Lに「うどんだしパック100g×10」を1袋入れ、弱火で5分間煮出し、袋を取り出す

 (2)ごま油で大根、ニンジン、コンニャク、シイタケを炒める

 (3)(1)と水切りし、ちぎった木綿豆腐を加えて強火にかける。アクを取り、弱火で5分煮る

 ●「炊き込みごはん」

 鰹節ベースで繊細な味わいを重視

 (1)ゴボウはささがきにして水にさらす

 (2)ニンジンは皮をむいてマッチ棒状に切り、油揚げはみじん切りにする

 (3)コメを研ぎ、水を注ぎ、具材、小分けにした「うどんだしパック100g×10」(3合で20g)を加えて炊飯する

 (4)青ジソをのせる

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