ホテル朝食の進化形:JRタワーホテル日航札幌 北海道ビュッフェで満足度1位に

2017.03.06 457号 06面
一番人気のイクラは月間200kg以上提供することも

一番人気のイクラは月間200kg以上提供することも

来店客の半数以上は注文する「ジンギスカンオムレツ」

来店客の半数以上は注文する「ジンギスカンオムレツ」

 ●ジンギスカンオムレツが大反響 ウェーティングにこそ細心の配慮

 札幌市内のホテルで朝食の満足度をリードしているのが「JRタワーホテル日航札幌」の。レストラン&バー「SKY J」のビュッフェだ。北海道色あふれる地産地消を展開し、各種ホテル評価サイトの朝食部門で1位(札幌市内)を獲得するなど、業界関係者からの視線も熱い。

 始まりは2013年の創業10周年時。それまでオーソドックスな朝食ビュッフェを提供してきたが、「前日に地元名物を召し上がれなかったお客さまに、少量ずつでも選んで楽しんでほしい」(佐瀬良太・料飲支配人)という思いから北海道料理に転換した。

 料理は約30種類と決して多くはないが、一番人気のイクラをはじめ、スープカレー、石狩鍋、豚丼、イカ飯など、おもに道産食材を使った本格料理がズラリ。中でも今年から始めたオーダーメードの「ジンギスカンオムレツ」は1日約100食の人気ぶり。予想を超えるうれしい反響を得ている。

 また、料理だけでなく居心地にも注力している。ピーク時のウェーティング客に備えて待ち席をラウンジ風に演出。新聞や雑誌を充実させ、コーヒーマシンや北海道限定のドリンクコーナーを設置。窓(35階)からの眺めを説明する展望ガイドを独自作成するなど、ゆとりのひとときを提供。「一貫した快適性こそホテルの真骨頂」(大嶋弥生PRチーフ)として細心の配慮を払っている。

 朝食ビュッフェはレストラン&バー「SKY J」(朝食客利用率65%)で提供しておりビジター料金は3024円。ほか、和定食のスカイレストラン「丹頂」(同24%)では「いくら丼」と「ジャガバター塩辛添え」、アメリカン・ブレックファストのカフェ「セリーナ」(同11%)では「トリュフとフォアグラを使ったプレミアムオムレツ」が人気だという。

 ◆ジンギスカンオムレツとは? レストラン&バー「SKY J」塚本吉紀料理長

 ラム肉風味が卵と絶妙にマッチ

 超粗びきのラム肉、玉ネギ、モヤシをジンギスカンのたれで煮込みオムレツに包んだ料理です。ラム肉の独特な風味がフワフワと卵と絶妙にマッチ。プレーンも提供していますが、注文の8割以上がジンギスカンですね。以前は道産のポテト、マッシュルーム、チーズを使った「北海道オムレツ」を出していたのですが、それより断然人気です。やはり北海道らしいインパクトでしょうかね。

 ◆店舗情報

 「JRタワーホテル日航札幌」

 所在地=札幌市中央区北5条西2丁目5番地

 創業=2003年5月

 客室=350室/収容=約674人/稼働率=約84.3%/訪日客比率=20.6%(室数ベース)/朝食利用者数=84%(ビュッフェ利用率65%)

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら