3大コンビニIDレシートデータから見る売れ筋商品ランキング 弁当編(2023年4月調査)
IDレシートデータから日本食糧新聞社が加工した3大コンビニの売れ筋商品情報を毎号ピックアップ。今号は2023年4月1日~30日の期間における「弁当」の男女別売上げランキングをご紹介。
ランキング表作成:日本食糧新聞社・新製品事業部/データ提供:フェリカネットワークス社
セブンイレブンの1位は、男性「お好み幕の内」(496円)、女性「熟成たれの牛めし」(496円)。ローソンの1位は、男性「これがのり弁当」(549円)、女性「おてがるのり弁(もち麦入りご飯)」(322円)だった。ファミリーマートの1位は、男性「明太海苔弁当」(480円)、女性「鶏のうまみ!鶏そぼろ弁当」(298円)。
昨年から値上げのニュースが続き、節約傾向が見られる。お弁当の売れ筋商品も、低価格のものが上位を占めており、今後もこの傾向は強まると予想される。とはいえ、セブイレブンで男性18位にランクインした「帯広の味炭火焼き豚丼ぶたはげ監修」(702円)のような有名店監修商品や、店内調理が魅力のローソンの「まちかど厨房シリーズ」など、付加価値が高い商品は人気があり、価格帯の二極化が進んでいる。
定番商品の中には、原材料の高騰により、内容量の変更や値上げが発表されているものもあるが、それに伴い今後の売れ筋に変化があるかを注視していきたい。(価格はすべて税込み)
○IDレシートデータ=約3万人の生活者から集まる買い物レシートを、フェリカネットワークス社が200チェーン、325万商品の独自マスタによって解析した流通横断の購買データベース
○「IDレシートBIツール」ご契約の詳細・お問い合わせ
日本食糧新聞社・新製品事業部 TEL03・3537・1309(担当:佐藤)まで/日本食糧新聞社からお申し込みの特典=「日本食糧新聞 電子版購読・法人用5ユーザ版」を半年間サービス
◆セブンイレブン
○男性1位 「お好み幕の内」496.8円(税込み)/712kcal
手にしたら即購入
弁当にあってほしい惣菜が過不足なく入っており、食べたい弁当が決まっていない中でふと手に取ると即決確実。ヘルシー志向の今、全体的にライト分量なのもポイントが高い。
○女性1位 「熟成たれの牛めし」496.8円(税込み)/654kcal
しっかり濃いめの調味
大手チェーンの牛丼風だが“熟成たれ”というだけに、しっかりとした奥行きのある味。牛肉の量は某牛丼並盛より多い印象で、牛丼店に入りづらい女性にとってはありがたい一品。
◆ローソン
○男性1位 「これがのり弁当」549円(税込み)/807kcal
おかずもりもり!
400g超の重量でがっつり食べたい人も大満足。パッケージに記された「おかずもりもり!」というキャッチに違わない大きめのおかず、自信に満ちた商品名が絶妙に購買欲をそそる。
◆ファミリーマート
○男性1位 「明太海苔弁当」480円(税込み)/748kcal
明太子の底力!
万人が好む海苔弁はやはりこうなるのか、左のローソンとうり二つのおかず構成。商品名に謳っているだけに明太子の分量はローソンの数倍はあり、これが商品力を格上げしている。
○女性1位 「鶏のうまみ!鶏そぼろ弁当」298円(税込み)/372kcal
副菜別チョイスご飯
約220gの少なめ分量でリーズナブル価格のため、同品だけで軽めに食事をすませるのはもちろん、副菜を別にチョイスする楽しみ方もできる。このタイプのご飯商品は今後も増えそうだ。
*
個数%=コンビニ各社の全商品購入総数(男女別)を100%としたときの割合
ユーザー率(%)=コンビニ各社の購入者の総人数(男女合計)を100%としたときの割合
※ランキング表は23年4月時点でのデータに基づいています。販売終了、リニューアル等、現在の販売状況は定かではありません。
※価格は編集部が購入した当時の購入価格です。