ワケありの盛り付け:大輪の花のように 配色のメリハリもポイント
「深川 つり舟」は銀座や深川の名店で板前修業を積んだ湊実店主が腕をふるう店。マグロ、サーモン、エビ、イクラ、ホタテ、ウニなどの豪華な海鮮をふんだんに盛り付けた丼物が人気だ。「三色丼」もその一つ。
当初、このメニューは丼の縁からマグロの中落ち、サーモン、イクラの順に盛り付けていたが、「マグロの中落ちの色とサーモンの色が近いので、なんとなくなじんでしまう。そこで、サーモンとイクラの位置を入れ替えました」。
マグロとサーモンの間に赤いイクラが入ることで、3種類の海鮮の存在がはっきりして、隣を引き立てつつ、それぞれが際立つ。
同店のメニューはどれも大盤振る舞いの盛り付けだが、ただ大盛りにすればいいというわけではない。「食材の色の組み合わせや配置が大事。見た目のおいしさも欠かせません」と熟練の板前店主は語る。
●店舗情報
「深川 つり舟」
東京都国立市東1-15-18白野ビル2階