数字で読み解くフードサービストレンド:60歳以上の外食、伸び率は59歳以下の3倍
●2025年の金額市場規模2.7%増
サカーナ・ジャパン(エヌピーディー・ジャパンから社名変更)が提供する、外食・中食市場情報サービス「CREST」によると、外食(購入した店舗内での喫食)における2025年(1~12月計)の金額市場規模は0~59歳が前年比2.9%増の一方、60~79歳が前年比9.3%増で、60~79歳が3倍以上の伸び率となりました。長引く物価高に賃金上昇が追い付かない環境下、エンゲル係数は高止まりし、飲食料品に対する節約志向は強まっています。
その一方、「消費の二極化」や「メリハリ消費」が近年キーワード化しています。「日常(ケ)」の内食・中食を節約するご褒美として、「非日常(ハレ)」を外食で楽しむ消費動向が見てとれます。
外食消費において60歳を境に顕著な年齢差が現れた背景には、シニア層への「資産効果」が影響していると考えられます。25年10月に日経平均株価は初めて5万円を超え、上昇を続けています。株式の保有比率は60代以上が一番高いというデータがあり、株高による消費意欲への刺激が、シニア層にはより働いていると考えられます。
3世代での外食では、祖父・祖母がお金を払うケースがよく見られます。シニア層の財布の紐を効果的に緩めさせる施策は、幅広い世代の顧客獲得にもつながるはずです。
(サカーナ・ジャパン 矢部忠継)















