多忙でも読める外食ニュース

2024.03.04 541号 04面

 ●松屋フーズ初のパスタ新業態

 松屋フーズホールディングス傘下の松屋フーズが、創業以来初めて手掛けるパスタの新業態「麦のトリコ」を神奈川・川崎に出店。使用するパスタ麺は断面が楕円形の生パスタで、同社が得意とするソース作りのノウハウを生かし、パスタの定番である「ミートソース」「たらこ」「ペペロンチーノ」「カルボナーラ」「トマトソース」という5種類のソースを開発した。各ソースごとに3種類の価格を設定し、それぞれ仕上がりの異なる15種類のメニューを提供する。

 解説=牛丼、カレー、豚カツ、寿司など、これまでずっと「コメ」を主食とするブランドを展開してきた同社がパスタ業態に参入した。同じソースを使って価格別に具材などを変え、まったく違うメニューに仕上げる手法は興味深い。

 ●ワタミの和食ブランド「饗和民」マカオに初出店

 ワタミが海外展開を担当する子会社を通じて、中華人民共和国のマカオ特別行政区に「饗和民」のFC1号店を出店した。「饗和民」は、グリル料理を中心に天ぷらや寿司、すき焼きなど和食を総合的に提供するブランドで、すでに海外の3地域に出店している。今回の店舗は、マカオで大規模な統合型リゾートを運営するギャラクシーグループとのフランチャイズ契約により出店した。ワタミグループは2001年、海外1号店を香港にオープン。現在は7地域に60店舗近くを展開している。

 解説=マカオは香港からも近く、カジノで知られる世界的な観光地だ。今回の出店は、ギャラクシー側が日本ブランドの和食店を求めていたことから成立したようだが、ワタミが世界的な知名度を得る大きなチャンスともいえるだろう。

 ●今年初旬から、外食の食中毒相次ぐ

 コロナ禍以前の業績を取り戻しつつある外食業界で、食中毒の報道が目立つ。1月初旬には、コロワイド傘下のアトムが運営する複数店舗で0157とみられる食中毒が発生。また、同中旬から2月にかけて、エー・ピーホールディングスと木曽路の東京都内の店舗でノロウイルスによる食中毒が見つかり、木曽路では160人以上が症状を訴えた。さらに、都下の鳥貴族店舗ではカンピロバクターによる食中毒も発生するなど、報道が相次いだ。大手以外の飲食店でも全国で多数の報告がある。

 解説=同時に、かつて業界全体が大きな衝撃を受け、対策を講じていたはずであったSNSへの不適切動画の投稿が、すかいらーくやドミノ・ピザなどで再び発生。業績の回復に店舗の運営が追い付いていない可能性も指摘されている。

 ●ワタミの和食ブランド、「饗和民」マカオに初出店

 ワタミが海外展開を担当する子会社を通じて、中華人民共和国のマカオ特別行政区に「饗和民」のFC1号店を出店した。「饗和民」は、グリル料理を中心に天ぷらや寿司、すき焼きなど和食を総合的に提供するブランドで、すでに海外の3地域に出店している。今回の店舗は、マカオで大規模な統合型リゾートを運営するギャラクシーグループとのフランチャイズ契約により出店した。ワタミグループは2001年、海外1号店を香港にオープン。現在は7地域に60店舗近くを展開している。

 解説=マカオは香港からも近く、カジノで知られる世界的な観光地だ。今回の出店は、ギャラクシー側が日本ブランドの和食店を求めていたことから成立したようだが、ワタミが世界的な知名度を得る大きなチャンスともいえるだろう。

 ●「ホノルルコーヒー」、新法人設立で再上陸

 2022年に日本から撤退した「ホノルルコーヒー」が、新たな法人の設立により再上陸することとなった。不動産事業などを行う東京・渋谷の企業エストゥルースは、日本におけるホノルルコーヒーの独占的な権利をライセンスするハワイ企業とマスターフランチャイズ契約を締結、新法人のホノルルコーヒージャパンを設立した。本年秋には、旗艦店を東京エリアにオープンする予定であるという。今回は実店舗のほかに、コーヒー豆やグッズなどを販売するECサイトを開設する計画。

 解説=ホノルルコーヒーは、1992年にハワイで生まれたコナコーヒー専門のコーヒーブランド。2012年にフジオフードシステムが日本での権利を取得し、店舗展開を行ったが、コロナ禍の中で契約期間が満了となり撤退した。

 ●「串カツ田中」、「鳥玉」の二毛作店

 串カツ田中ホールディングスは、同社グループが展開する「串カツ田中」と「鳥玉」の2ブランドが複合した、二毛作営業店舗を東京・上野に出店した。「鳥玉」は、同社のグループ会社セカンドアローが運営する鶏と卵の専門店。新店は、時間帯を分けて7時~16時が「鳥玉」、16時~24時が「串カツ田中」として営業する。現在、関東と東北にある3店舗はすべて商業施設内の店舗だが、路面への出店を加速するため、ダブルブランドにより「鳥玉」の知名度向上を図る狙いという。

 解説=同店はホテルの1階にあり、道路に面した店舗ではあるがホテルの集客を利用できる。同社の傘下に入る前の沖縄には複数の路面店舗があり、本州でもフランチャイズ展開のため路面店の事例を増やしたいという思惑があるようだ。

 ●「バーガーキング」、客から物件情報

 ビーケージャパンホールディングスが、展開する「バーガーキング」の顧客から店舗の空き物件情報を募集するキャンペーンを実施。公式ホームページの特設サイトから受付し、実際に成約に至った場合は10万円を提供する。

 ●スタバが価格改定、3年連続の値上げ

 スターバックス コーヒー ジャパンが2月、メニューの価格を改定。定番のドリンク類が4~28円、フードが4~18円の値上げ(税抜き)となる。昨年4月以来で、3年連続。同社は昨年暮れに1900店舗を突破した。

 ●銀座の商業施設に、くら寿司の旗艦店

 「くら寿司」が東京・銀座に初出店した。出店したのは有楽町駅にも近い商業施設「マロニエゲート銀座2」で、国内では6店舗目となる「グローバル旗艦店」。従来と同様、デザインはクリエイティブディレクターの佐藤可士和氏が監修している。

 ●「倉式珈琲」が、親会社に吸収合併

 サンマルクホールディングスは、完全子会社である倉式珈琲を吸収合併すると発表した。現在のフルサービス喫茶業態では収益化が難しくなってきたため、本社の事業部として可能性を再検討する目的。約2年前には7社あった事業会社が3社となる。

 ●仙台駅ナカSCに、新しい飲食ゾーン

 JR東日本グループが、宮城県のJR仙台駅1階にある駅ナカ商業施設「tekute(てくて)せんだい」に新しく飲食ゾーン「tekutedining」をオープン。全10店舗のテナントは、すべて東北にゆかりのある飲食店となっている。

 ●「スシロー」のF&LC、人権方針を策定

 「スシロー」などを展開するFOOD&LIFE COMPANIESは、グループの事業活動において人権を尊重するという責任を踏まえて、人権方針を策定した。国内外のパート社員や嘱託、派遣社員などを含むすべての役職員に適用する。

 ●横浜モアーズ、飲食フロア一新

 横浜岡田屋が神奈川県の横浜駅西口で運営する商業施設「横浜モアーズ」のレストランフロアがリニューアル。出店する11店のうち6店は、一人客でも利用しやすいカウンター席の店舗として集積させた。また、神奈川県に初出店の飲食店は8店舗。

 ●ゼネラル・オイスター、無煙グリル店を出店

 オイスターバーなどを全国に展開するゼネラル・オイスターが、新業態のシーフードグリルレストラン「エイスシーオイスターBar&Grill」を大阪の商業施設に出店。全卓に無煙ロースターを設置し、カキや魚介類などをグリルして食べる。

 ●クリエイトRHD、全農と包括提携

 クリエイト・レストランツ・ホールディングスは、全国農業協同組合連合会(JA全農)との間で国産農畜産物の消費拡大などを目的とした包括業務提携契約を締結した。JAグループと連携し、同グループを通じて調達する国産食材の消費拡大やPRなどを行う。

 ●三光マーケティング、「千客万来」に出店

 SANKO MARKETING FOODSが、東京・豊洲市場に隣接する商業施設「千客万来」に新業態「炙り屋 〓(せん)」を出店。同社はグループ内に豊洲市場で7社しかない大卸(一次卸)を抱えており、その調達力を生かして新鮮な魚介類を幅広く取り揃える。

 編集協力:株式会社EATWORKS(入江直之、岡野恵子)

 http://www.eatworks.com/

 ※記事は一部の固有名詞を省略

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