業界NEWS:日本フードサービス協会、初の女性会長就任
日本フードサービス協会(JF)は5月16日の令和6年度定時総会・理事会で、アールディーシー会長・久志本京子氏を新会長に決定した。同協会は今年10月に創立50周年を迎え、女性会長は初。
同日、東京都内のオークラ東京プレステージタワーで開催された定時総会記念パーティーでは久志本新会長があいさつに立ち、外食産業の現状について「昨年5月以降、人流が戻り売上げは回復基調にある。一方で、原材料価格の高騰や物流費、人件費の上昇、深刻な人手不足など厳しい環境は続いている。消費者の節約志向も高まり、価格以上の価値を提供することが求められている」と語った。インバウンド需要については「日本の食が訪日の大きな目的になっている。海外への輸出展開も成長が見込まれる。インバウンドとアウトバウンドの好循環につなげたい」と述べ、「労働関係の整備や人材育成、SDGsまい進、生産性向上、デジタル化など情報を整理し、会員に向けた有効な情報提供に尽力する」と語った。
その後、坂本哲志農林水産大臣が祝辞を寄せ「食料の安定的な供給と安全保障を確保していくためには、生産から消費に至るシステム全体で持続性を保つ必要がある。価格転嫁を図っていくことが重要。昨年から協会とともに議論を重ねている」と、合理的な仕組み構築が進む現状を語った。元農林水産大臣の島村宜伸氏、林芳正内閣官房長官、石破茂衆議院議員ほか、与野党の議員ら多数の来賓も登壇した。