業界NEWS:セブン-イレブン、弁当を全面リニューアル
●キーワードは「コスパ」「タイパ」「健康」
セブン-イレブンは弁当商品を全面リニューアルし、7月末から順次発売している。今の消費者は惣菜・弁当に「低価格、大容量」「野菜を取りたい」「飽きのこないラインアップ」「見栄え重視」「インパクト」を求めている、と同社では分析。今回の全面リニューアルでは「コスパ」「タイパ」「健康」という3つのキーワードを軸にし、「コスパ」=わかりやすい価格設定とボリューム感、「タイパ」=家庭では調理の手間がかかるメニュー、おかずの品数重視、「健康」=野菜たっぷり–をリニューアルのポイントとした。「生姜焼き丼」「親子丼」などワンコインの定番商品を強化し、「幕の内398」など400円以下の商品をラインアップ。野菜が取れる「中華丼」「ビビンバ丼」は味をブラッシュアップし、「ロースカツ丼」「牛丼」はご飯を増量した。
商品本部の八木田耕平チーフマーチャンダイザーは今回のリニューアルについて、「コロナ期を経て、コンビニの利用のされ方も大きく変わった。それまでは仕事帰りや外出時に立ち寄って何となく買い物する場だったが、現在ではお客さまは明確な目的を持って来店し、多様なニーズの対応が求められている。そうした変化を受けて、弁当商品も大きく仕切り直すことにした」。以前から安定して人気が高い商品は、コスパ、タイパに優れた「親子丼」「生姜焼き丼」「牛丼」などで、この3品はいっそう商品力を強化し、期待を寄せているという。