有能厨房機器Selection:鈴茂器工「コンパクトシャリ玉ロボットS-Cube」

2024.11.04 549号 10面
コンパクトシャリ玉ロボットS-Cube 寸法=325(W)×352(D)×367(H)mm

コンパクトシャリ玉ロボットS-Cube 寸法=325(W)×352(D)×367(H)mm

部品交換なしでシャリ玉の大きさを調整できるロボットは業界初。ランチとディナー、イートインとテイクアウトなど、自在にシャリ玉のサイズを変更できる

部品交換なしでシャリ玉の大きさを調整できるロボットは業界初。ランチとディナー、イートインとテイクアウトなど、自在にシャリ玉のサイズを変更できる

安定した品質のシャリ玉がスピーディーに出来上がる

安定した品質のシャリ玉がスピーディーに出来上がる

 ●職人いらずで一流寿司を提供 スタイリッシュなシャリ玉ロボット

 鈴茂器工が7月に新発売したコンパクトシャリ玉ロボット「S-Cube(エスキューブ)」が有能だ。同機は、寿司ロボットの国内シェア8割を占める同社がコンパクト化、軽量を追求して開発し、寿司職人が握るシャリ玉そのままの仕上がりを見事に再現する。12g~最大20gまでのシャリ玉の成形を部品交換なしで1g単位で調整でき、握りの硬さも10段階で設定が可能。1時間1200貫のシャリ玉を作ることができる。約30cm四方の大きさ、重量約13kgで持ち運びやすく、スタイリッシュな外観からどんな店舗でも導入しやすい。居酒屋や和食店、そば・うどん店など寿司専門店以外でもさまざまな業態で、ランチセットや締めのご飯メニューに創作寿司を提供する、といった使い方にハマりそうだ。

 予約の取れない高級寿司店で知られる銀座「はっこく」では、佐藤博之大将がイベント時や海外でのデモンストレーションなど、短時間で大量の寿司を作らなくてはならないシーンで大いに活用しているという。

 同機で出来上がるシャリ玉は、「職人のシャリに近づけることにこだわった」(同社広報)という通り、寿司職人が握る仕上がりとほぼ変わらないクオリティー。「ふわりと空気を含んでいて、口の中で絶妙にほぐれる。それでいてきちんと成形されている。並みの職人が作るよりもおいしい」と、佐藤大将も感心している。

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら