現在、アメリカのほとんどのレストランで出されるワサビは、ホースラディッシュとマスタード、コーンスターチ、着色剤で作られた合成ワサビだという。2005年に設立された「リアル・ワサビLLC」は、新鮮な生のワサビや、100％純粋の粉ワサビを全米各地のシェフに空輸で届けているほか、数々のワサビ風味のソースやドレッシングも展開、販売している。すべてオーガニック、100％ナチュラル。

　ワサビ・ソースは、テリヤキソース、ジンジャーソース、ピーナツソース、醤油マリネードソースの4種類。ドレッシングは、ワサビインミリン・ヴィネグレット、ワサビ・ランチ、ワサビ・シーザー、ワサビ・バルサミック・ヴィネグレットの4種類。そのほか、ワサビ味のカシューナッツ、ピスタチオ、アーモンドも発売。ワサビ味がピリッと利いて、なかなかおいしい。同社では、マッシュポテトやポテトのパンケーキなど、いろいろな料理にワサビを利用することを提案している。

　ワサビ栽培に適した環境は、オレゴン州海岸地帯、ノースカロライナ州やテネシー州にまたがるブルーリッジ山脈などがあり、同社は、ノース・カロライナ州のきれいな水とワサビ栽培に適した気候に恵まれた標高3750フィートの山中で沢ワサビを栽培している。

　今のところ、100％アメリカ産のワサビを供給するところまでいっていないが、足りない分は日本からの輸入に頼りながら、新鮮な生ワサビと粉ワサビ、および数々のワサビ製品を製造、販売している。新鮮なワサビは、1ポンドあたり75＄だ。