コープこうべ初の持ち帰り専用寿司店 コープフーズ「愛菜今津店」

2010.09.06 376号 04面
オリジナル押し寿司

オリジナル押し寿司

和風テイストの外観が高級感を打ち出す

和風テイストの外観が高級感を打ち出す

 生活協同組合コープこうべグループのコープフーズはこのほど、持ち帰り専用寿司店「愛菜今津店」を、阪神今津駅ビルの専門店街「エキーマ」に初出店した。

 「愛菜」という屋号は、同生協店舗内にある寿司や惣菜、弁当の専門店としてすでに兵庫県内で一定の認知を得ている。中でも主力商品であり、コープフーズ発祥商品である寿司に関して「外に出てどこまでお客さまの支持が得られるか、実力を試してみたい」(岡本孝司店舗運営部統括部長)との自負で出店を決定。コンセプトを定める際には「長年培ってきた技術を生かし、量販店ではできない差別化戦略で展開する」ことを決意したという。

 商品構成は、オリジナル押し寿司をメーンに、握り寿司や弁当も一部扱っている。特に押し寿司に関しては、「旬(とき)さば」「煮穴子」「焼穴子」の3種類を揃え、特にアナゴに関して「明石はアナゴだが、阪神間から大阪にかけてはウナギの食文化圏。そこをあえてアナゴにしただけに、食べて評価をいただきたいと、勝負をかけた」とする。

 それだけに、煮穴子は毎朝、地元灘の清酒をふんだんに使ったオリジナルだれにつけ込み、店内でふっくらと焼き上げるほか、焼穴子は神戸市兵庫区の専門店が秘伝のたれと技術で焼き上げたものを使用するなど、こだわりはひとしおだ。

 さらに旬さばも、長崎産旬サバを使用している。握り寿司に関しても毎朝、東部市場直送の鮮魚をさばき、注文を受けてから握るなど、まさに専門店ならではのこだわりぶり。

 こうしたコンセプトに合致するよう、店舗の外観は和風で落ち着いたイメージで、どちらかというと高年齢者をターゲットにしている。ただし、コープこうべグループだけに価格設定は店舗内よりは高いが、「同レベルの押し寿司が百貨店では2000円前後する」中で1280円に統一するなど、「値ごろ感を打ち出した」。結果、勤め帰りの有職主婦も多いという。

 今後に関しては、「ここで成功事例を作り多店舗展開していきたい」としており、さらに「実力で百貨店からのオファーをいただきたい。コープこうべ本体の評価も変わってくるはず」と夢が広がる。

 ◆「愛菜今津店」(西宮市今津曙1-1、エキーマ内、電話0798・22・0066)店舗面積=27.73平方m/営業時間=午前10時~午後8時/年間売上げ目標=5400万円/人気メニュー・価格=押し寿司(煮穴子・焼穴子・旬さば)各1280円(税込み)

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