業務用加工食品ヒット賞 中華部門:キユーピー「キユーピー 具沢山ソースシリーズ」

2012.07.02 400号 09面
焼き鶏 ネギ塩だれ

焼き鶏 ネギ塩だれ

 ◇チキンソテー赤のタルタル添え

 ■作り方/(1)鶏もも肉を塩、コショウをし、オリーブ油で焼く。(2)「具沢山ソース トマトと野菜」を温め、1/3量を皿に敷く。(3)(1)を盛り付け「具沢山ソーストマトと野菜」を上からもかける。(4)サラダミックスをのせ、オリーブ油をまわしかける。

 ◇フライ盛り合わせ

 ■作り方/(1)有頭エビは頭と殻を付けたまま下処理し、イカは皮をむいて輪切りにする。(2)(1)と他の食材に塩、コショウし、フライ衣を付けて揚げる。(3)(2)を盛り付け、付け合わせを添え、「具沢山ソース シェフズタルタル」をかける。

 ◇焼き鶏ネギ塩だれ

 ■作り方/(1)焼き鶏(もも)と手羽は軽く塩を振って焼き、「具沢山ソースねぎ塩」を絡める。(2)レンコン、ズッキーニを切る。(3)(2)をソテーし、軽く塩を振る。(4)(1)と(2)を盛り合わせ「具沢山ソースねぎ塩」を添える。

 ◇エビマヨ

 ■作り方/(1)ブラックタイガーは下処理する。(2)卵白、片栗粉、小麦粉でフリッター衣を作る。(3)(1)に(2)の衣を付けて揚げる。(4)レタスを千切りにして皿に敷き、(3)を盛り付け「具沢山ソースエビマヨ用」をかける。

 ◇“具材量たっぷり”開拓

 「具沢山ソース」シリーズ化の皮切り商品は「タルタル」。玉ネギやピクルスなど具材がたっぷり入った新しいソースとして、2009年に惣菜業態で白身魚のフライに使用され、爆発的に大ヒットした。フライやカツにかけるだけで、味の向上はもとより単価アップを狙えるとして、業種業態を問わず引き合いが殺到。特に惣菜市場では「立体感ある見栄えがきれい」と評価され、付加価値アップの即戦力とされた。

 市場反応を受けた同社は「具材感のあるソースは非常に商品価値が高い」ことを認識し、シリーズ拡充に乗り出した。わずか3年間にアイテム数は大幅に増え、現在のラインアップは10種類。和・洋・中・韓国料理など幅広いジャンルを揃えている。また、上かけ用のソースとしてだけでなく、鍋のつけだれにも使われるなど、調理現場での活用事例が幅広い。こうした汎用性もヒットの要因であろう。

 なかでも、注目したいのが「エビマヨ用」と「ねぎ塩」。

 この2点は、本賞の選考委員である業務用卸から「中華系の店からの引き合いが強い商品」として多数の推薦が挙がった。その理由により、本シリーズは今回、中華部門での受賞となった。

 商品設計の最大の特徴は、具材量の多いソースであること。これだけの具材感のあるソースは他には見当たらない。具材を多く配合したソースの製品化にあたり、最も難しいのが日持ちの問題だ。同社では充填技術に加え、pHコントロールなど、長年蓄積したソース製造技術によりこれを克服した。リキャップ可能なスパウトパウチを採用した商品は、開封後も冷蔵庫で1カ月程度保存可能。おもに使い切りを想定した三角パウチについても、開封後、冷蔵庫で一週間程度の保存を可能とした。

 シリーズを拡充しながら全アイテムとも順調に実績を伸ばしており、「本品がソースの新ジャンルを切り開く」と見込んでいる。一昨年から家庭用分野でも展開、大きな相乗効果を期待している。業務用分野も今後さらなるラインアップの充実を図る予定だ。

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