パスタチェーンの新業態特集:ハッピーパスタ by カプリチョーザ

2013.08.05 413号 13面
女性客比率9割にも達する。パスタ皿に小さなフライパンを使用するなど、器のファッション性も重視

女性客比率9割にも達する。パスタ皿に小さなフライパンを使用するなど、器のファッション性も重視

 ◇「漬けマグロとアボカドのポキスパゲティ&半熟たまごとツナのピッツェッタのセット」ランチ980円、ディナー1,380円(ドリンク付き、税込み)

 ●世界の味をパスタアレンジ 組み合わせ自在女性客つかむ

 1978年に東京・渋谷に1号店をオープンし、日本のイタリア料理普及に貢献した「カプリチョーザ」が、13年1月に東京・新宿のルミネエスト新宿店内にオープンした新業態「ハッピーパスタbyカプリチョーザ」。

 メニューは、15種類のパスタと直径12cmほどの小さなピザのピッツェッタ10種類から2つを選べるワンプレートスタイルを採用。サラダも無料で付く。コンセプトは「イタリア生まれの11歳の少女カロリーナちゃんが、世界中を旅行して見つけた料理や食材を使ったオリジナルのパスタ料理」だ。メキシコのタコスや、タイのトムヤムクンなど9ヵ国の料理がオリジナルパスタに変身。ちなみに日本は「明太子と大葉の焦がしバター醤油スパゲティ」と「合鴨と水菜の柚子胡椒スパゲティ」の2種類。写真は人気メニューのひとつである米国ハワイの料理ポキをアレンジした「漬けマグロとアボカドのポキスパゲティ」とチュニジア料理ブリークをアレンジした「半熟たまごとツナのピッツェッタ」のセット。

 主客層はルミネエストに買い物に来る、流行やファッションに感度の高い10代後半~20代の女性。商業施設内という立地特性からスピード提供を重視。加工食材を使わず店内調理を維持しながら、ゆで時間の短いパスタ麺を採用するなどして注文から5分前後での提供を実現した。麺の太さは1.8mmで、ゆで上げ後100gと小ポーション。いろいろな味を少しずつ食べたい女性客のニーズをくみ取る。

 ●店舗情報

 「ハッピーパスタ by カプリチョーザ」/経営=WDI JAPAN/店舗所在地=東京都新宿区新宿3-38-1ルミネエスト新宿店7F/電話03・5312・6505/開業=2013年1月/営業時間=午前11時~午後11時、不定休(ルミネエスト新宿店に準ずる)/坪数・席数=29.87坪・58席/客単価=1150円

 ワンプレートスタイルは、どのパスタやピッツェッタを組み合わせても均一価格になっている。ドリンク付きでランチ980円、ディナー1380円。ドリンクとデザート付きでランチ1380円、ディナー1830円など。「カプリチョーザ」オープン35周年を機に、若い世代向けの業態開発をスタート。4月に六本木ヒルズ内にテークアウト機能やデリメニューを付帯した「カプリカフェ」もオープン。セカンドブランドを入り口に、カプリチョーザ本体のブランド力を再び高める狙いだ。

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