焼肉特集2015:凱旋門「和牛ユッケ」 キッチン改装し検査をクリア
●自家製ユッケ提供を実現
千葉県内でチェーン網を広げる「焼肉ファミリーレストラン赤門」の上位ブランド「凱旋門」。黒毛和牛を看板商品とし、社長自ら芝浦と場に行き、直接見立てた牛を買い付けて、高品質な肉をリーズナブルに提供する。
その和牛を使った自慢のサイドメニューが、店内加工で提供するユッケである。現在、生肉のユッケを提供するためには、厳格な衛生基準をクリアしなければならない。そのため同店は、ユッケ専用の調理スペースを確保。専用の包丁やまな板はもちろん、専用の調理台、冷凍庫、冷蔵庫、シンク、トリミング用コンロを設置。2012年12月に八千代市の村上店が、千葉県で初めてユッケ調理の許可を得て提供を開始。その後、千葉市若葉区の高品店も13年4月に取得した。調理は保健所が認めた生食認定者のみが担当し、ツーオーダーで提供する。千葉県内で希少なユッケが食べられると遠方から訪れる客もいるなど、日販10食を売る人気ぶりだ。
また、旗艦業態の赤門では専用の調理スペースの確保が難しいため、衛生的な設備を完備した専門業者が加工するパック式のユッケを代用している。
その他の人気メニューは自家製の調味液で味付けした上塩タン1728円や数量限定で提供する最上級ハラミ1922円など。また生ビール842円は、毎日ビール工場直送で仕入れて出来たての鮮度を誇る。15年春に凱旋門ブランドで新店オープンを予定しており、こちらでも手作りのユッケを提供する計画だ。
●店舗概要
「凱旋門」/経営=赤門/本社所在地=千葉県八千代市勝田台1-1/開業=1999年5月/営業時間=午前11時~午後11時、年末年始休/坪数・席数=100坪・120席/客単価=3600円/店舗数=凱旋門2店、赤門11店(2014年11月現在)
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米国のファミリーレストランをヒントに焼肉ファミリーレストランを着想し、1973年7月千葉県勝田台に「焼肉ファミリーレストラン赤門」をオープン。その後も千葉県内で堅実な出店を重ねて、1999年5月には黒毛和牛を看板商材とした高級業態「凱旋門」をオープン。現在は赤門11店、凱旋門2店を展開する。