業界NEWS:人手不足に調理ロボ導入 ライブ感で売上げ増も期待
イトーヨーカドー幕張店(千葉市花見川区)内フードコートのファストフード(FF)「ポッポ幕張店」でこのほど、たこ焼きやソフトクリームをつくるロボットが導入された。運営のセブン&アイ・フードシステムズは、人手不足対策を図るとともに、品質も安定化できるほか、オープンキッチンでロボットが製造するところを見せてライブ感や楽しさも演出して売上げ増にもつなげる考え。同店で検証し、他店への導入も検討する。
導入したロボットは、調理ロボットサービスを開発しているコネクテッドロボティクスとの提携によって提供されたもの。たこ焼きロボットは生地の流し込みから焼き上げの工程をこなし、AI(人工知能)機能で焼きムラがないか確認することもできる。食材の仕込みとトッピングは従業員が行う。1回当たり約20分で96個(約12人分)を生産できる。1日従業員1人当たり7時間の作業を削減できる。ソフトクリームロボットは1個当たり45秒で提供できる。
導入コストは月額課金制のため、ロボットの導入費用を抑えることができる。月額課金制の費用もアルバイトの時給1000円と想定し、1日8時間ほどの従業員を1ヵ月分雇用する程度の費用でまかなえるという。