話題の店WATCH:配膳ロボットが活躍するWithコロナの新レストラン

2020.08.03 498号 16面
ロボットが客席まで料理を運ぶ

ロボットが客席まで料理を運ぶ

 二子玉川の玉川高島屋S.C.南館に7月オープンしたグリル料理レストラン「THE GALLEY SEAFOOD&GRILL by MIKASA KAIKAN」では、テーブルオーダー式サラダバーの配膳にQBIT Robotics社の自動搬送ロボットを活用し、話題を呼んでいる。

 自動搬送ロボットは、店内各所の天井に貼られた位置コードをロボットが赤外線センサーで認識し、移動する仕組み。省人化はもちろん、スタッフとお客が対面、接触せずに配膳できることから、コロナ感染リスク対策としても有効だ。同店では約91坪の店内の天井に位置コードを約60枚設置し、ロボット2台を導入した。

 同店を運営する三笠会館の営業本部・堀田瑞江氏は、配膳ロボット導入について「コロナ感染対策の目的だけではない。テクノロジーとの協働で生まれるゆとりを、人間のスタッフにしかできないサービスや料理の質の向上につなげるのが狙い」と話す。

 同店では、メイン料理にセットで付くお替わり自由のテーブルオーダー式サラダバーをロボットが配膳するシステムだが、ロボットなら気兼ねなく何皿も注文できる点は、お客にとってもメリットだ。また、ロボットが走行する様子はユーモラスで、「スマートなフォルムで愛嬌があり、レストランで動いていて違和感がない点も、導入の大きな決め手になった。“ハル”“エリザベス”という名前も付いているんですよ(笑)」と、堀田氏は言う。

 QBIT Robotics社の広屋修一常務執行役員CTOによると、「コロナ対策ソリューションとして当社では、自動搬送ロボットを含む3アイテムを5月下旬に発売したが、既に100件以上の問い合わせが来ている」と言う。しかし、「感染対策というだけでなく、コロナ禍を転機に店のフォーマットを一新する狙いで、ロボット導入を検討する店舗も多い」と、広屋常務執行役員CTOは語る。自動搬送ロボットの参考価格は、単体で200万円(設置費、定期メンテナンス費等別途)。

 

 ●店舗情報

 「THE GALLEY(ザ・ギャレイ) SEAFOOD&GRILL by MIKASA KAIKAN」

 【所在地】東京都世田谷区玉川3-17-1 玉川高島屋S.C.南館6階

 運営=三笠会館

 営業時間=11時~22時/席数=100席

 

 ●日本食糧新聞動画版でCHECK!

 店内を走行するロボットの様子はコチラから

 https://www.youtube.com/watch?v=QocTz8AJxh0

 

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