カレー店じゃないのに、必食のカレー!!!

2021.06.07 508号 08面
【うなぎ店:うな達】「カレー 並」430円(税抜き) もとはまかないのカレーで、以前は常連客だけにこっそり出していた。毎週150食を仕込み、ほぼ完売する

【うなぎ店:うな達】「カレー 並」430円(税抜き) もとはまかないのカレーで、以前は常連客だけにこっそり出していた。毎週150食を仕込み、ほぼ完売する

【うなぎ店:うな達】「うなぎセット」 500円(税抜き) 夜の営業で一番人気の一品。左から、うなぎのかぶと、一口蒲焼き、肝焼き、ひれ(ニラ巻き)

【うなぎ店:うな達】「うなぎセット」 500円(税抜き) 夜の営業で一番人気の一品。左から、うなぎのかぶと、一口蒲焼き、肝焼き、ひれ(ニラ巻き)

【うなぎ店:うな達】昭和49年創業の風情ある店内。夜はうなぎ串で一杯飲める居酒屋として親しまれている

【うなぎ店:うな達】昭和49年創業の風情ある店内。夜はうなぎ串で一杯飲める居酒屋として親しまれている

【うなぎ店:うな達】金曜日以外のランチ営業はやはりうな重が人気

【うなぎ店:うな達】金曜日以外のランチ営業はやはりうな重が人気

【中国料理店:新世界菜館】「特製カレーライス」990円(税込み) がらスープをベースにした懐かしい味。日販30食以上

【中国料理店:新世界菜館】「特製カレーライス」990円(税込み) がらスープをベースにした懐かしい味。日販30食以上

【焼肉店:焼肉肉割烹 万福】「牛すじ&もつカレー」770円(税込み)「“肉そのもの”という味」と前田社長が表現するように牛肉の魅力が凝縮されている。日販20食ほど

【焼肉店:焼肉肉割烹 万福】「牛すじ&もつカレー」770円(税込み)「“肉そのもの”という味」と前田社長が表現するように牛肉の魅力が凝縮されている。日販20食ほど

【焼肉店:焼肉肉割烹 万福】一皿ずつ提供するコース制の焼肉店

【焼肉店:焼肉肉割烹 万福】一皿ずつ提供するコース制の焼肉店

【おでん店:海鮮千葉料理 おでんでんでん】「おでんカレー」500円(税込み) 和風カレーがかかったおでんは酒のアテにもなりそうな味

【おでん店:海鮮千葉料理 おでんでんでん】「おでんカレー」500円(税込み) 和風カレーがかかったおでんは酒のアテにもなりそうな味

【フレンチ割烹:東京割烹 てるなり】「鴨ロースカレー」1,500円(税込み) 和だしの味がしっかり感じられるスープカレーのルウが秀逸

【フレンチ割烹:東京割烹 てるなり】「鴨ロースカレー」1,500円(税込み) 和だしの味がしっかり感じられるスープカレーのルウが秀逸

【いなり寿司店:花いなり】「まかないカレーライス」570円(税込み) いなりの揚げ入り。日、月曜限定で販売

【いなり寿司店:花いなり】「まかないカレーライス」570円(税込み) いなりの揚げ入り。日、月曜限定で販売

 カレーは、軸のしっかりとしたルウを用意できれば、どんなジャンルの店でも「名物カレー」が成立する希有なメニューだ。主力食材を具材にし、例えばラーメン店ならスープを組み立てる技術を、和食店なら素材を生かす調理術を、カフェなら盛り付けセンスを応用することで、オリジナリティーが打ち出せる。今号は異ジャンルの店で人気のカレーを探った。

 ◎うなぎ店

 ●うなぎ入り…ではない 行列ができる“金カレー”

 金曜限定でランチ提供している同店のカレーは「うなぎ屋なのにカレーが名物」という物珍しさから行列をつくる。地元では「うなぎ屋の“金カレー”」で知られるが、うなぎは使っていない。豚のゲンコツ約3kgを煮込んで塩、カレー粉を加えた“しょっぱいスープ”と、黒砂糖、コーヒー、チョコレート、チャツネで作った“甘いスープ”を8つの鍋に分けて合わせ、完成させる。「大鍋がないから」と木村達志店主は苦笑するが、まろやかで懐かしい味に仕上がっているのは、この手法のおかげかもしれない。「うなぎ屋のカレー」を意識し、うなぎを入れて試作したこともあったそうだが、味がまとまらず、結果、レシピを変えずに王道のおいしさを守り続けていくことにしたという。

 ◆店舗情報

 「うな達」 東京都豊島区東池袋1-31-3

 ◎中国料理店

 ●老舗中国料理店のロングセラーメニュー

 上海料理で有名な「新世界菜館」では、カレーライスが40年以上続くロングセラーメニューとなっている。同店のカレーは中国料理店では欠かせない“がらスープ”を使う、いわばまかないカレーを一品料理に昇格させたもの。「給食のカレーのように懐かしい味」と、リピーターも多い。ルウは、カレー粉と小麦粉をサラダ油でいり、豚がらと鶏がらの清湯スープを合わせる。具材は豚ばら肉と玉ネギ、ニンジンだけ。あっさりと軽いながらも、がらスープの深みが際立ち、特に年配客から好評だ。傳健興店主によると、その秘密は、具材を炒めるときに紹興酒を加えて香り付けすること。そして、完成したカレーを、さらに一晩寝かせて味を丸くしてから提供しているという。

 ◆店舗情報

 「新世界菜館」 東京都千代田区神田神保町2-2 新世界ビル

 ◎焼肉店

 ●「牛肉のチカラ」に徹底的に頼って完成

 焼肉に不向きな牛肉の端材やスジ肉を無駄なく活用すべく考案。週に1度、約8kg分の端材などを細かくカットして丸一日煮込み、約15Lのスープに溶け込ませる。スパイスを合わせ、隠し味に自家製焼肉ダレを加えて完成。「もう、“牛肉そのもの”と言いたくなる味。牛肉の味に頼り切ったカレーです(笑)」と、前田建治社長は言う。「焼肉店のカレーは間違いなくおいしい」と、前田社長が胸を張るように、店の強みを生かした、どこまでも焼肉店らしいカレーなのだ。

 ◆店舗情報

 「焼肉肉割烹 万福」 金沢市本町2-6-15 金沢駅前ビル1階

 ◎おでん店

 ●おでんとの組み合わせが意外なほど好相性

 おでんの存在感が好ましい。「おでん+カレー」の組み合わせには驚かされるが、和風だしの利いたカレーに、おでん屋ならではの底力のあるおでんは好相性だ。カレーの具材としてのおでんは、食べ応えがあり悪くない。一方、おでんのつけダレにカレーという新しい選択肢にも気づかされる。

 ◆店舗情報

 「海鮮千葉料理 おでんでんでん」 千葉中央店千葉県千葉市中央区中央2-2-5

 ◎フレンチ割烹

 ●ミシュラン一つ星の姉妹店 立体盛り付けに和の美学

 ミシュラン一つ星の割烹「鈴なり」の姉妹店が提供するカレーは、盛り付けが芸術的。テイクアウト料理には、蓋を開けると気分がアガる盛り付けこそが今、求められている。和風だしが染みたスープカレーは、日本料理っぽい繊細な味わい。ジューシーで軟らかい鴨ロースのぜいたく感がまたうれしい。

 ◆店舗情報

 「東京割烹 てるなり」 東京都新宿区舟町8-2 四谷舟町ビル1階

 ◎いなり寿司店

 ●亀戸天神近くで愛されるおいなり屋さんのお昼ご飯

 地元客が気軽に買いに来るいなり寿司屋の同店では「お昼ご飯用に、いなり寿司だけでなくカレーなども販売して」という地元客の要望から、名物カレーが誕生した。5種類の自家製スパイスを合わせたカレーはスパイシーな本格派。刻んだ揚げがいなり屋らしく、妙に魅力的だ。

 ◆店舗情報

 「花いなり」 東京都江東区亀戸2-7-9

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