業界TOPICS:大戸屋がそばの新業態 個店の文化継承を目指す

2023.08.07 534号 15面
大戸屋の鶏つけ蕎麦(鶏あんかけ玉子とじ) 980円(税込み)

大戸屋の鶏つけ蕎麦(鶏あんかけ玉子とじ) 980円(税込み)

 大戸屋が、“ごはん処”“おかず処”に続く第三の事業の柱として、そばの新業態「蕎麦処 大戸屋」を開業。6月には東京都西東京市に1号店の田無店を、7月には神奈川県相模原市に2号店の淵野辺店をオープンした。同店は店内で粉から製麺し、打ちたて、ゆでたてのそばを提供する。天ぷらは同社がニューヨークで運営し、ミシュラン一つ星を獲得している「天麩羅 まつ井」の技術を生かした。

 そば業態に着目した理由について、同社の蔵人賢樹代表取締役社長は「歴史が古く老若男女問わず愛されている」「栄養価が高く低GIで健康的」といった点を挙げ、「そば店は昭和40~50年創業の個店が多く、後継者問題を抱えている。一方、外食チェーンとしてのそば業態は立ち食い店が主流で、ゆっくり食べられるそば業態には大きな可能性がある。個店のそば文化を継承する担い手を目指したい」と語っている。

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