アパレルに学ぶ盛り付けのヒント:ランドセル商戦、布製の通学リュックが定着

2024.04.01 542号 06面
イトーヨーカ堂の「ラクラクリュック」

イトーヨーカ堂の「ラクラクリュック」

 2025年4月入学者向けのランドセル商戦では、色や機能の多様化が進み、布製のランドセル形リュックサックも定着してきました。軽量化と共に、収納力アップがテーマになっており、マチ幅を調整できるタイプも目立ちます。小学校では通学時の持ち物が増え、子どもたちの負担になっています。これを軽減することが大きなテーマです。

 布製ランドセル形リュックは2、3年前から見られ、本格化しています。革製に比べて価格も買いやすく、軽くて丈夫です。イオンの通学リュック「ラクルスタイル」は素材に再生ポリエステルを使い780gに軽量化しました。イトーヨーカ堂は通学リュック「ラクラクリュック」を発売。ボディーにナイロンを使い、背当てはメッシュにしました。内側にはタブレットを収納できるクッションポケット付き。890gで3万1900円。

 マチ幅を調節できるタイプは、子どもの荷物量が曜日によって変わることに対応したものです。セイバンが発売した「カスタムランドセル」は、サイドのファスナーで約12.5gと15.5cmのマチを付け替えられます。9万9000円。イオンは「みらいポケット」でワイド版を発売しました。小マチが3~8cmに伸縮し、大マチは13.5cm。6万6000円。

 (繊研新聞 取締役編集局担当 矢野剛)

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