スペイン豚肉産業視察

ハム・ソーセージ 2019.12.02

 スペインはEU域内2位の豚肉生産国で、世界的にも4位の生産を誇る。年間の豚肉生産量は450万t。2018年は五大陸130ヵ国に物量で220万t(金額50億ユーロ)を輸出する世界第3位の豚肉大国だ。対日輸出(精肉・加工品)は09年物量1万t(同3100万ユーロ)から18年に数量11.5万t(4億1000万ユーロ)に急拡大した。スペイン貿易投資庁(ICEX、国内連絡先=スペイン大使館経済商務部)とスペイン白豚生産加工者協会(インターポーク、IP)は19年夏、通年でスペイン産白豚肉の対日キャンペーンを開始。その一環で、9月末にメディア視察ツアーを行った。IP本部でその活動とキャンペーンの目的を聞いた。さらに、現地で飼料、養豚、解体、精肉販売、加工、販売(輸出)までを手掛けるコスタ・フード・グループを訪問し、最新設備を備える養豚場や工場を視察した。シリーズで現地スペインの豚肉事情を伝える。(江端哲也)