北海道支社開設70周年特集
北海道の魅力はなんといっても広大な自然に恵まれていること。積雪寒冷の厳しい自然条件下にありながら、全国の4分の1を占める広大な農耕地を生かして、稲作や畑作、野菜、果実、畜産・酪農など大規模で多様な農業生産が展開されている。食料自給率(カロリーベース)は2016年度、台風や長雨に見舞われバレイショ、小麦、テンサイなどが不作で185%(前年比37%減)だったが、日本の食料の安定供給を支える重要な役割は今後も変わることはない。テンサイやバレイショ、小麦、大豆、小豆、玉ネギ、ソバなど全国一の生産量を誇る農産物も数多く、これら食料・農業に関連し裾野が広い食品産業は本道経済を支える重要な柱だ。
一方、消費額が1兆4300億円と、農業産出額(1兆2100億円)をしのぐ規模となってきた道内観光産業は、17年度の観光入り込み客数が5610万人、訪日外国人来道者数も279万人と過去最高を記録、観光消費による道内経済への生産波及効果は2兆0900億円にも及ぶ。道では20年度までに来道する訪日外国人500万人の目標を掲げ、観光施策を一段と強化する。17年度で総旅客数2272万人が利用する北海道空の玄関口・新千歳空港は、国際線旅客ターミナルビル施設の大規模な拡張工事を推進中。今年8月同ターミナルビル開業を皮切りに、20年1月の高級ホテル開設など施設全体の再整備を図る。また20年度から道内7空港の運営を一括で委託する空港民営化では、北海道空港(HKK)が代表を務める企業連合への受託が決まった。来春から新千歳空港の発着枠が2割増えることも決定、道民生活や道内経済・産業に対する役割や増大するインバウンドへの対応、拠点空港としての機能が一段と強化される。
行事・イベント関連では、10月には倶知安町ニセコで20ヵ国・地域(G20)観光担当相会合が開かれるほか、9月にはラグビーW杯の2試合、20年の東京オリンピック・パラリンピックでも一部競技が札幌で開催される。国内外から注目が集まるタイミングに、北海道の魅力やブランドを最大限アピールするチャンスでもある。現実味を帯びてきた事業では、30年度末予定される北海道新幹線の札幌延伸工事が進み、1日も早い開業が待たれる。また、大樹町のベンチャー企業によるロケット打ち上げ実験も悲願だった宇宙空間(高度100km)に到達し、将来に向けた事業化へ夢をつないでいる。
北海道にはフロンティアスピリッツに育まれ、先人たちが新天地を目指した熱き思いが脈々と息づいている。厳しさに耐え抜いた知恵と新たな発想、創造で、令和時代の北海道が日本、そして世界から注目され輝く未来となるよう道産子魂を発揮させていきたい。
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◆北海道支社開設70周年特集:令和新時代へtake off
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北海道支社開設70周年特集:製配販アンケート 令和をどう読む 新時代に期待
特集 総合 2019.07.30日本食糧新聞北海道支社は2019年上期の販売状況と通期の販売見通し、令和時代の環境などについて、メーカー、卸、小売の製配販を対象にアンケート調査を実施した。判断時点は7月中旬。(高田真人) 19年1~6月の業容については、ほぼ半数の57%が前年並み…続きを読む
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北海道支社開設70周年特集:提言 令和時代、北海道の未来は…
特集 総合 2019.07.30平成から令和へと変わり、新たな時代への期待感と、希望や夢も膨らむ。今後も足腰が強く力強い北海道を築くにはどうしたらいいのか。経済や農業、食品産業の現状と課題、期待や未来像、方向性、取組みなど、農林水産省北海道農政事務所・大坪正人所長、経済産業省北海道…続きを読む
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北海道支社開設70周年特集:提言=北海道農政事務所・大坪正人所長
特集 総合 2019.07.30◇日本の食を担う 北海道農業と食品産業=農林水産省北海道農政事務所・大坪正人所長 このたびは、日本食糧新聞社北海道支社の御開設70周年を迎えまして、誠におめでとうございます。北海道の食品産業に寄り添いながら時代をリードしてこられた70年の歳月にわた…続きを読む
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北海道支社開設70周年特集:提言=北海道経済産業局・安藤保彦局長
特集 総合 2019.07.30◇強い北海道経済をつくる 食分野における取組み=経済産業省北海道経済産業局・安藤保彦局長 令和という新たな時代を迎え、わが国は、人口減少、第4次産業革命の到来など、これまでに経験したことがない大きな環境の変化に直面しています。 北海道経済に目を向…続きを読む
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北海道支社開設70周年特集:平成時代の道内食品界変遷(1)
特集 総合 2019.07.30●平成元年(1989年) 「株価3万8915円 バブル景気最高潮」 □食品業界□ 鉄骨飲料やファイブミニなど機能性食品・飲料がブーム 北海道ペプシコーラ、初のピザ専門店「ピザハット」道内1号店を出店 サンマルコ食品が恵庭テクノパークに新工場…続きを読む
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北海道支社開設70周年特集:平成時代の道内食品界変遷(2)
特集 総合 2019.07.30●平成15年(2003年) 「日経平均株価がバブル後最安値に」 □食品業界□ 池田製菓の復刻版バンビキャラメル、当初の限定5万箱から100万箱の販売を達成する人気に 新得物産の新製粉工場が稼動、石臼とローラーを併用した特注製粉機で生産力3倍 …続きを読む
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北海道支社開設70周年特集:昭和、平成、令和時代の写真で綴る70年
特集 総合 2019.07.30●写真A「札幌市の中心街」 本紙が北海道支局を札幌に開設したのが昭和24年。その当時の札幌。当時の人口は札幌市で28万1754人、北海道が429万人(昭和25年)。 ●写真B「第1回さっぽろ雪まつり開催」 昭和25年に初開催となった「さっぽろ雪…続きを読む