ビーフン特集

農産加工 2020.08.07
ビーフン特集

 「8月18日はビーフンの日」–。最大手ケンミン食品が、普及を願い制定したこの日を盛り上げる販促企画を毎年実施している。ただ今年は、新型コロナウイルス感染拡大第2波が押し寄せる可能性が高まる中、例年の大規模イベントは控え、地域密着でしかも外食産業支援型企画にかじを切り替える。具体的には、同社の地元・神戸市内の対象外食店で、ビーフンメニューを注文した顧客に「ケンミン焼ビーフン」をプレゼント。店舗情報は、同社ホームページ特設ページで公開中だ。同社は、ビーフンの伝来の地といわれる神戸で、焼ビーフン世界最長寿としてギネス世界記録に制定された企業。それだけに神戸の地元活性化への貢献が、このキャンペーンの最大の目的だ。併せて、コロナ禍の大打撃を受ける外食産業を応援したい思いもある。
 一方昨今のビーフン市場は、家庭用中心に大いに盛り上がりを見せている。コロナ禍での巣ごもり需要拡大が要因だが、コメが主原料でしかも野菜との好相性という健康性が、免疫力向上やコロナ太り解消を願う消費者心理に響いている。併せてケンミン食品は今年創業70年、焼ビーフン発売60周年の記念の年を迎え、ビーフンのさらなる普及を目指した積極的な取組みを多数実施。この効果も現れていることは間違いない。(佐藤路登世)