食肉・食肉加工品特集

乳肉・油脂 2021.09.22
食肉・食肉加工品特集

 ◆ピザ・ハンバーグ類、順調に拡販
 今期は、コロナ特需で家庭用商品が大幅伸長した裏年に当たるため、ハム・ソーセージの家庭用商品は前年実績を若干下回っているが、新型コロナウイルス感染症拡大の長期化で、内食(巣ごもり)需要は堅調に推移している。外食を中心とした業務用は業種によって温度差が生じているが、一部では回復基調にある。また、即食・簡便ニーズに応えるハンバーグ、弁当商材、ピザ・チキンナゲット、惣菜類などの調理加工商品は伸長傾向を示している。21年1~7月累計の食肉加工品生産数量は、総合計31万1644t(前年比2.0%減)と、主要カテゴリーはすべて前年数値を下回っており、ほぼ一昨年ベースとなっている。今年も内食需要の高まりで、定番商品が安定して売れているため新商品導入が難しい状況にあり、秋冬新商品については昨年同様ハム・ソーセージは配荷が進むように、各社主力ブランドの強化(横展開)を進める一方、伸長している調理加工品の開発に力を入れている。(廣瀬嘉一)