ビーフン市場が順調に拡大している。5割以上のシェアを占める最大手ケンミン食品は前期（2月期決算）、前年比5％増となり、今期第1四半期も同6％増と順調だ。コメに対する関心の高まりだけでなく、エスニック食材の人気も背景にあり、コロナウイルス感染拡大を機に、家庭用中心にナンプラーやスイートチリなどの商材が大幅に拡大。ただ、多様なエスニック食材を扱うユウキ食品で昨年、多くの食材でコロナ前よりは拡大するものの、大きな売上げを作った前年の売上げには到達しない中で、フォーは同14.9％増、タイビーフンは同26.2％増と、米めんの好調が目立つ。（佐藤路登世）