片栗粉特集

農産加工 2022.10.05

　片栗粉の原料となる北海道産バレイショでんぷんが、来年1月から5年ぶりの値上げとなる。産地の北海道では2年連続で減産となり、今年は繰り越し在庫も少ない状況にある。代替となる輸入でんぷんも、かつてない価格高騰を見せる。片栗粉メーカーにとっては、厳しい1年を強いられそうだ。（三井伶子）

　片栗粉の原料となる北海道産バレイショでんぷんが、来年1月から5年ぶりの値上げとなる。産地の北海道では2年連続で減産となり、今年は繰り越し在庫も少ない状況にある。代替となる輸入でんぷんも、かつてない価格高騰を見せる。片栗粉メーカーにとっては、厳しい1年…続きを読む

　片栗粉加工メーカーと、その取引商社などで構成される全国片栗粉組合は、北海道産バレイショでんぷんの安定供給体制の確立と認証マーク普及による品質向上など、総力を挙げて市場安定化に取り組んでいる。5年前に原料価格の高騰により、加工メーカーでは値上げを実施し…続きを読む

　全国片栗粉組合は片栗粉の加工メーカーとその取引商社などで構成される。東京、中部、関西、西日本の各支部があり、34社の会員が加盟する。各支部長に市場の現状と課題について聞いた。　◇川光商事・川井清光社長　片栗粉市場は家庭用は昨年同様の動きで、業務用…続きを読む

　◇トーカン・岩井昭治執行役員王将営業部長　コロナ禍以降、片栗粉が生活に根付き、今年、当地区の片栗粉の売上げは市販用を中心に堅調に推移している。　同様に当社前期（22年12月）の後半以降、市販用は堅調な推移を示している。特に、400g以上の商品の伸…続きを読む

　◇火乃国食品工業・鷲尾新治社長　昨年に続き、この1年は農協系バレイショでんぷん使用片栗粉は堅調な伸びとなった。　年明けからの爆発的なオミクロン感染拡大の増加では、販売数量の減少も心配された。ただ、ゴールデンウイークやお盆休暇期間においては移動制限…続きを読む

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