東北地区新春特集2023
東北は伝統の食文化商品が各県ごとに、あるいは旧藩政のままで細かく息づいている。それらが今の時代、もてはやされもするが成長は望めない。現状維持か右肩下がりに甘んじているところが多いだろう。醸造、麺業、漬物、菓子などの業界が思い浮かぶ。知られた観光客向け銘品は数多くあるが、コロナ禍で需要が落ち、これまでの指名買いは失せ、工場の人員削減、販路見直しに迫られている。地域食品スーパー(SM)の販売申し入れをかたくなに拒んでいるという話も聞く。どこで売れるのか現実を見ていないといえよう。
全国市場あるいは輸出に活路を見いだすメーカーも東北にある。同業他社との販売競争を繰り広げて体力を消耗するのではなく、価値をアピールし理解してもらう。それにはマーケティング重視、ブランディング戦略も求められてくる。原料へのこだわりでは妥協を排し、安全・安心を貫く姿に学ぶべきところは多い。ダイバーシティーへの取組みでは女性の活用は避けて通れない。売場で商品を手に取るのは圧倒的に女性であり、何が好まれ、なぜ売れないのか、適正価格かどうかなど、その声は日々寄せられている。(東北支局長=三沢篤)
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◆東北地区新春特集:模索から打って出る 全国市場・輸出に活路も
特集 総合 2023.01.25東北は伝統の食文化商品が各県ごとに、あるいは旧藩政のままで細かく息づいている。それらが今の時代、もてはやされもするが成長は望めない。現状維持か右肩下がりに甘んじているところが多いだろう。醸造、麺業、漬物、菓子などの業界が思い浮かぶ。知られた観光客向け…続きを読む
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東北地区新春特集:太子食品工業の挑戦 豆腐バーを全国発売
豆腐・納豆・コンニャク 特集 2023.01.25豆腐の事業者数は全国で5300(20年厚生労働省統計)。1960年には5万事業者あって、豆腐は日々の食卓に欠かせないものとして存在感を示していた。しかし漸次減少し、規模の拡大で最新設備を導入する企業と中小零細の事業者の格差拡大、業界の構造変化は進んで…続きを読む
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東北地区新春特集:稲庭うどん小川 輸出に勝機見いだす
麺類 特集 2023.01.25◆秋田県・大学と連携、海外展示会へ出品 東北で唯一の手延べうどん産地が秋田県湯沢市稲庭町で、300年以上の歴史を誇る。讃岐うどん、名古屋きしめんとともに3大うどん産地ともいわれるが、知名度や生産量では讃岐、名古屋との差は歴然としている。豪雪地帯であ…続きを読む
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東北地区新春特集:金市朗・渥美幸洋社長 おいしいもの届けたい
特集 外食 2023.01.25◆居酒屋「金市朗」展開 食品開発・物販にも挑戦 東北を代表する繁華街・国分町のにぎわいは戻りつつあるといわれていたものの、コロナ第8波が勢いを増し、売上げは総じてコロナ前の6、7割とみられている。“飲みホ”(飲み放題)に鶏唐揚げといった安上がりなス…続きを読む