全国緑茶特集2023
2023年、春先の温暖な気候に恵まれ、各地で新茶の初取引は高値を付け、業界にとって胸が弾む結果となった。また、感染対策の緩和で市場が大きく盛り上がると期待される。(宇佐見勇一)
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◆全国緑茶特集:初取引 各地で高値記録 感染対策緩和で活気か
嗜好飲料 特集 2023.06.232023年、春先の温暖な気候に恵まれ、各地で新茶の初取引は高値を付け、業界にとって胸が弾む結果となった。また、感染対策の緩和で市場が大きく盛り上がると期待される。しかし、若年層を中心に緑茶離れが進んでいるほか、コロナ禍前まで堅調だった贈答用需要が縮小…続きを読む
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全国緑茶特集:全国茶商工業協同組合連合会・佐々木余志彦理事長 23年新茶、品…
嗜好飲料 特集 2023.06.2323年の新茶は温暖な気候に恵まれ、非常に品質が良く、消費者のニーズにも合致し、今年はお茶のおいしさを再認識してもらえる絶好の年といえる。さらに、入国制限・感染対策の緩和で、観光需要の回復が見込まれ、これからへの期待が膨らむ。一方、緑茶への支出は減少し…続きを読む
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全国緑茶特集:伊藤園 インスタント注力 お茶の楽しみ方広げる
嗜好飲料 特集 2023.06.23伊藤園は今期もお茶の「おいしさ」「すこやかさ」「たのしさ」を訴求し、緑茶リーフ市場のさらなる拡大に取り組む。今期は、冷水でもすぐ溶ける「さらさらとける お~いお茶 抹茶入り緑茶」などのインスタント製品(パウダータイプ)などに注力し、お茶の楽しみ方を広…続きを読む
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全国緑茶特集:吉村 お茶を知る体験重視 コンセプト改め運営好転
嗜好飲料 特集 2023.06.23吉村が茶店支援に、茶葉や茶器を試したり、茶受け菓子を提案する茶雑菓を東京・戸越にオープンし、6月で約半年がたつ。世の中にはたくさん茶器があるが、それを体験する機会は多くない。当初「500円の茶器体験」を売りにしたが、買う気がない消費者に、有料体験はハ…続きを読む
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全国緑茶特集:宇治の露製茶 機能性表示を重点に ティーバッグ新展開も
嗜好飲料 特集 2023.06.23宇治の露製茶の前期(23年2月期)の売上高は、ほぼ前年並みで着地した。下期に入り海外事業は欧米のインフレの影響で売上げの伸びを欠いたものの、国内事業はコロナ禍が収束していく中で持ち直した。 今期(24年2月期)に入っても前期の下期の状況が継続してい…続きを読む
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全国緑茶特集:つぼ市製茶本舗 「国産だったんそば茶」 簡単に「水出し」訴求
嗜好飲料 特集 2023.06.23つぼ市製茶本舗は、千利休のふるさとである泉州堺で、茶の貿易と茶問屋として創業した老舗企業。緑茶の代表商品として、深蒸し煎茶「利休の詩」など、さまざまなお茶を製造販売している。 昨春、新発売した薬膳インストラクターが監修した冷えが気になる人向けのノン…続きを読む
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全国緑茶特集:木長園 インバウンドが回復 海外輸出引き続き伸長
嗜好飲料 特集 2023.06.23木長園は日本緑茶発祥の地の京都府宇治田原町に本社を置き、宇治抹茶専門メーカーとして、確固たる地位を築いている。茶道用抹茶はもちろんだが、茶そばや製菓、製パン用など食品向けにも適した多様な抹茶を取り扱うことで、これまで宇治抹茶の普及に貢献してきた。高品…続きを読む
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全国緑茶特集:大井川茶園・雪嶋直通会長兼社長 全国各地でSDGs啓発講演会
嗜好飲料 特集 2023.06.23大井川茶園の会長兼社長を務める雪嶋直通氏は、全国各地の商工会、青年会議所、金融機関、大学などで講演会を行っている。 4月に福島県の食品卸、ボーキ佐藤が開催した「ボーキ佐藤共栄会」では、「SDGs(持続可能な開発目標)の実践によりCSV(企業の社会的…続きを読む
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全国緑茶特集:山城物産 「言い訳のお茶」全3種発売 若年層がターゲット
嗜好飲料 特集 2023.06.23「日本茶ひとすじ六十余年」を掲げる山城物産は今春、新商品「言い訳のお茶」シリーズとして「ポテチが食べたい!」「唐揚げは食べたい!」「ケーキも食べたい!」の全3種類を発売し注力する。 「ポテチが」はウーロン茶、「唐揚げは」は黒ウーロン茶、「ケーキも」…続きを読む
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全国緑茶特集:丸久小山園 基本理念は品質本位 国内外からも高い評価
嗜好飲料 特集 2023.06.23「品質本位の茶づくり」を基本理念に、宇治抹茶の最高峰商品を製造する丸久小山園。国内では全国や関西の茶品評会で農林水産大臣賞を通算31回受賞し、高い評価を得ている。 同社の抹茶「極長安(きわみちょうあん)」が21年にフランスで開催された日本茶の品評会…続きを読む
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全国緑茶特集:カワサキ機工 感染対策緩和に期待 微調整可能な蒸機販促
嗜好飲料 特集 2023.06.23製茶機械部門で国内シェア60%以上を占める静岡県掛川市のカワサキ機工の今期(23年8月期)、5月までの業績は、コロナ禍で商談や機械の設置が難しかったことの反動を受け、前年比微増で推移している。 感染対策の緩和に伴い、実のある商談が可能となったため、…続きを読む
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全国緑茶特集:吉田園 新社長体制スタート 機動力でニーズに対応
嗜好飲料 特集 2023.06.23吉田園は前期、計画仕入れを徹底し在庫管理の強化を図った。投資関連では、常温倉庫を冷蔵倉庫に切り替えた。冷蔵保管機能を有することで、コスト削減につなげた。それを通じて、利益が出やすい構造が作れたという。 人流が落ちるコロナ禍。その影響を受ける中、社内…続きを読む
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全国緑茶特集:磯田園製茶 OEM強い引き合い ECサイトで活性化へ
嗜好飲料 特集 2023.06.23さまざまなニーズに寄り添い、生産から販売までを行っている愛知県田原市の磯田園製茶の今期(23年8月期)、5月までの業績は、昨今の感染対策の緩和に伴い、前年比微増で推移している。 このほど、日本茶以外のハーブティーや健康茶などの商品を幅広く手掛けてい…続きを読む
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全国緑茶特集:丸善製茶 海外への販路に活路 タイの現地法人が好調
嗜好飲料 特集 2023.06.23日本茶の製造・販売を手掛けている静岡市の丸善製茶は近年、国内の経済成長が鈍化している中、海外事業の業績を伸ばしている。特にタイで14年に立ち上げた現地法人「MARUZEN FOODS(THAILAND)CO.LTD」では日本の技術を使って、タイ人の嗜…続きを読む
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全国緑茶特集:静岡茶市場・内野泰秀社長 独自付加価値を訴求
嗜好飲料 特集 2023.06.23◇静岡茶産業のキーパーソンに聞く 現在、ギフト需要を中心に利益がある一番茶の不振が続き、茶産業の存続が危ぶまれている。加えて味と品質の画一化に伴い、産地ごとの違いもなくなりつつある。そこで、1959年に開業した静岡茶市場(静岡市)は静岡茶の独自性を…続きを読む
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全国緑茶特集:足久保ティーワークス農業協同組合・吉本邦弘代表理事
嗜好飲料 特集 2023.06.23◇静岡茶産業のキーパーソンに聞く ◆足久保茶の魅力発信 現在、緑茶離れが進み、茶価下落に歯止めがかからない。加えて生産コスト上昇が続き、茶産業はより厳しい立場に置かれている。静岡茶発祥地の地「足久保」地区(静岡市)は昨年、台風15号の被害に見舞わ…続きを読む