10月6日。今日はメロンの日
毎月6日はメロンの日。6という数字がメロンに似ていることに由来すると言われている。
日本発!世界に知られるメロン味のリキュール
日本の古来のリキュールはほとんど屠蘇のような薬酒である。16世紀末の豊臣秀吉の時代の文書に「宣教師が、ブドウ酒や利久酒を飲ませて改宗させようとしている」と記されたものがあるが、この「利久酒」がリキュールをさすと思われる。江戸時代には、オランダやイギリスの宣教師が将軍への献上品としてリキュールを持ち込んだ記録がある。また1853年の黒船来航の折に、ペリー提督が浦賀奉行一行にリキュールをふるまったという。1871年には、江戸京橋の薬酒商、滝口倉吉が焼酎に砂糖とフェンネルを加えた西洋風リキュールを製造したが、翌年には横浜のコードリエ商会がリキュールの輸入を始めた。
大正時代以降にバーやカフェが流行して西洋のリキュールが大衆化し、第二次世界大戦中には途絶えたが、戦後になって国内メーカーによる製造が盛んに 行われるようになった。日本で開発されたリキュールのなかに はペパーミント、メロン・リキュールの「ミドリ」、グリーンティー、桜リキュールなど、世界的に有名になったものがある。
(日本食糧新聞社『食品産業事典 第九版』(引用箇所の著者:東京農業大学 佐藤和夫))