2月16日。今日は寒天の日
2005年2月16日のテレビ放送をきっかけに寒天の大ブームが起きたことから長野県茅野商工会議所と長野県寒天加工業協同組合が制定した。
2005年の寒天ブーム
テレビ放送の影響で、空前の寒天ブームが起きたのは記憶に新しい。寒天の製造・供給が間にあわず店頭から一時寒天が消えたこともあった。ブームの後には、乱獲による原料海藻の高騰や、中国からの粗悪な輸入品、安全性を欠く非衛生的なものが出回るなど寒天のイメージを大幅に下げ業界に大きなひずみを もたらした。
メタボリックダイエットと寒天
寒天ブーム以来、メタボリッ ク・シンドロームという言葉が定着してきている。これは、内臓脂肪が過剰に蓄積した状態をいうが、放っておくと高血圧症 や糖尿病、高脂血症を併発しやすく、さらに悪化すると動脈硬化が進み死亡率を高めることになる。この内臓脂肪型肥満の改善には、寒天の摂取が有効であ る。
内臓脂肪は夜間にもっとも蓄積しやすいといわれるため、過食を避けた夕食が必要とされるが、夕食前に寒天ゼリーを食べることで過食を抑え、それがダイエットにつながると同時に、生活習慣病のリスクを低減できる。
(日本食糧新聞社『食品産業事典 第九版』(引用箇所の著者:伊那食品工業株式会社 宮下博紀)