2月29日。今日はにんにくの日
2月29日は株式会社健康家族が制定したにんにくの日。語呂合わせに由来する。
5000年前から親しまれてきた香辛料
ガーリックは植物学上、おおにんにくとして知られ、強烈なにおいがする。歴史によれば、5000年以上も人類はガーリックを好み、紀元前 3733年カイロ西南、ギゼの大ピラミッド建設労働者の食事は大部分オニオンとガーリックからなっていたといわれ、古代エジプト人は実際にガーリックを神として崇めたといわれる。日本でも古くは源氏物語にも蒜(ひる)として結核の治療に秘かに にんにくを用いていたということがでている。また、今日でも禅宗の山門には「不許葷酒入山門」という制札があげられているのは有名である。この葷はくさいものであり、にんにくというわけである。そして、一般には、にんにくと聞いただけで強精剤としての効能で知られている。
にんにくをフレーク状にして乾燥、それを粉末にしたのがガーリックパウダーであり、現在では乾燥野菜調味料の一分野を形成するまでになっている。日本ではホワイト六片種が良品質とされ、新潟、長野、青森などが主要産地とされているが、主食用にまわされてしまい、食品加工用としては、大部分が、台湾、中国からフレーク状による輸入によってまかなわれている。 加工食品分野では、ハム、ソーセージ、ソース、スープ、ドレッシング、など幅広く使用されている。家庭などでは、肉・魚料理、フランス・中国料理、その他の甘くした料理以外、少量のにんにくで少なくとも味を引立たせる食物はないとまで いわれる。ただ、食品の味をよくする効果は抜群のものがあるものの、あの特有の臭気をかくすためにも、 ほかのスパイスと併用することが望ましいようである。
(日本食糧新聞社『食品産業事典 第九版』(引用箇所の著者:服部博))