5月27日。今日は百人一首の日
1235年5月27日、小倉百人一首が藤原定家によって完成された。小倉百人一首の小倉とは京都の小倉山に由来するもので、小倉あんの小倉と同じ由来である。
豆の蜜漬で作る小倉あん
小豆の大納言、白小豆、白いんげん豆など、粒形の整ったものを原料とし、煮崩し生あんの場合と同様に、蒸らして軟らかく煮上げる。砂糖の濃厚液で軽く煮沸して、そのまま一夜蜜漬けする。翌日豆をとり出したのち、糖液を煮沸し再び蜜漬けする。この操作を2〜3回反復して十分に煮豆の組織内に糖液を浸透させるが、豆が硬くならないように、煮沸を加減して仕上げる。この蜜豆を中割りあんに適量加えて小倉あんにしたり、また、鹿(か)の子の仕上げ材料などに使用する。
(日本食糧新聞社『食品知識ミニブックスシリーズ 菓子入門』早川幸男)