5月28日。今日はアルメニアの共和国の日
1918年5月28日、アルメニア民主共和国の建国が宣言された。その後ソ連の侵攻を受けその一部となったが、1991年に再独立を果たした。
アルメニア人が広めたレーズン
紀元前のはるか昔に、ぶどう畑で自然に乾燥された一粒のぶどうがたまたま偶然に発見されたものが人類が初めてみたレーズンと考えられている。 紀元前1490年に、「レーズンはぶどうを天日乾燥したものである」との記述があると歴史書が記していることからもわかる通り、今から数千年も前からレーズンは食べられていた。
古代フェニキア人とアルメニア人がギリシャやローマにレーズン交易をしていたが、その当時レーズンは非常に貴重な食物として珍重され、一人の奴隷と二壺のレーズンが等しい価値だった、ローマ帝国の初代皇帝アウグストゥスがレーズンを詰めた小鳥をローストしたものを好んだ、ハンニバル闘将がアルプス越えの際に兵士の糧食としてレーズンを持たせたなど、数々の逸話が残っている。
紀元前900年から1200年ほど前のほぼ同じ時期に、古代フェニキア人がスペインのマラガとヴァレンシアおよびギリシャのコリントで、またアルメニア人がペルシャ(トルコ、イラン、イラク)地方といった、ぶどう栽培に最適の気候に恵まれ、ギリシャやローマという大消費地に近い地域にレーズンを加工する基盤を作った。
(日本食糧新聞社『食品産業事典 第九版』(引用箇所の著者:カリフォルニア・レーズン協会))