5月29日。今日はシリアルの日
5月29日は日本ケロッグ合同会社が制定したシリアルの日。日付はシリアルの代表ともいえるコーンフレーク(529)の語呂合わせに由来する。
サナトリュウムで生まれたシリアル
シリアル食品は、そのまま、あるいは温めるだけで食べられるように加工した、穀物を主原料とした加工食品を指す。原材料としては、トウモロコシ、小 麦、米、大麦、燕麦(えんばく、オーツ麦)、ライ麦などの穀類を主原料としている。その穀物に、蒸煮、圧扁、成型、膨化、ばい焼などの加工を行い、必要に応じてビタミン類、野菜、果実、ナッツ類を加えて製造したものである。調理が簡単なので、欧米諸国では、朝食としてよく食されている。
1876年、米国ミシガン州でウエスタン・ヘルス・リフォーム研究所所長のJ.H.ケロッグ博士と、その弟のW.K.ケロッグは、彼らが経営していたサナトリュウム(保養所)の療養者のために、健康によく、栄養豊富な食品の研究開発を進めていた。食物繊維が豊富な穀物や大豆を材料に、おいしくて消化のよい食べものを研究していた時に、たまたま水分を含んだ小麦をローラーにかけてフレーク状に加工し、それを焼き上げたところ、パリッとした小麦フレークがで きた。これが「グラノーズ」で、 現在のシリアルの原型となった。
その後、製造上の改良を重ね、 穀類のもつ栄養素をそのまま、おいしく食べやすく加工したの がシリアル食品の始まりといわれている。
(日本食糧新聞社『食品産業事典 第九版』(引用箇所の著者:カルビー株式会社))