世界的に採集量が減少している寒天の原料テングサ(伊那食品工業の展示から)
「原藻事情が最大の懸念材料」と話す寒天のトップ企業、伊那食品工業の塚越英弘社長。「国産テングサ、韓国産テングサは生育不良や潮の流れの変化、採集労働者の減少で大幅に採集量が減っており、今後の回復もまず見込めない。調達できる草で何とかするしかない」と話す。
テングサ科原藻で最大のシェアを持つのは、モロッコ産。現在は生産状況や在庫量、価格とも比較的、安定しており、「今後も頼りにせざるを得ない」と塚越社長。「国産、韓国産とは性質が違うのでそのまま置き換える