卸マンの売れ筋食材チェック!:東京都北区・斉藤聡さん

2008.06.02 343号 10面

 そば店専門卸の(株)イナサワ商店・営業企画室の斉藤聡さんは入社9年目。「新しく、少し変わっているけれど、奇をてらわずアレンジしやすい商品をという点を念頭においてお客さまにお薦めしています」という。また、近年は外食レストランチェーンや居酒屋など専門店以外の業態で、そばメニューを出す店が増えているとのこと。斉藤さんにお薦めを聞いた。

 ■問い合わせ=(株)イナサワ商店(電話03・3918・4945)

 一般のそば屋さんのほか、コンセプトレストランやダイニング、立食いそば店を担当しています。今回は幅広い業態で人気の商品をご紹介します。

 1品目は、当社の「信州 白樺生そば」です。つなぎに卵白と山芋を使った白く美しい5割そばです。のど越しのよさと、豊かな香りが特徴の都会で好まれるそば。長野県茅野市にある工場と提携、八ヶ岳の湧き水を使用しています。立食い店やダイニング、スーパー銭湯やゴルフ場などのレジャー施設と業態を問わず人気です。

 2品目は、(株)にんべんの「煎酒風味の調味料」です。日本には昔から煎酒(いりざけ)といって、日本酒に梅干しを入れ弱火で煮て作る伝統調味料があります。それにカツオだしや薄口醤油を加え、各料理店で独自の調味料を作っています。こちらは、カツオ、昆布だしに梅酢などを合わせ、現代風にアレンジしたノンオイルドレッシングタイプ。白身魚、タコ、イカの刺し身のつけだれ、サラダや温野菜のドレッシングなど汎用性が高く重宝です。肉との相性もよく、あるしゃぶしゃぶ店ではたれのひとつとして提供されています。

 3品目は、昭和通商(株)の「牛すじ煮込み」です。唐辛子をふんだんに使った辛い煮込み。既成冷凍食品とは思えない手作り感と味が人気。豆腐を加えつまみメニューとしてはもちろん、夏はざるうどんのつけ汁(汁は温で)、冬は鍋焼きうどんの汁に使用されるなど年間を通して人気。

 ◆(株)イナサワ商店「信州 白樺生そば」

 卵と山芋を使用した白めの5割そば。つるっとしたのど越しと、豊かな香りが特徴。高級感がありながらゆで置きがきく。八ヶ岳の湧き水を使用。

 規格=1kg×12袋

 ◆(株)にんべん「煎酒風味の調味料」

 江戸時代中期に醤油が普及するまで一般的に使われていた調味料「煎酒」を、現代風にアレンジ。さわやかでナチュラルな風味のノンオイルドレッシングタイプ。どんな素材にも相性抜群。

 規格=500ml

 ◆昭和通商(株)「牛すじ煮込み」

 唐辛子で辛く仕上げた煮込み。軟らかい牛すじがゴロゴロ入っている。豆腐や野菜を加えてオリジナルのつまみに。また、ざるうどんのつけ汁や鍋焼きうどんの汁に応用可能。

 規格=200g

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