冷凍食品特集2024
間連続で過去最高と成長が続き、間口が広がっている。家庭用ではコロナ禍を経て品質の高さや時短・簡便・即食の価値が再認識されたこと、さらに物価上昇の中で1食分の食品では外食やCVS惣菜に比べて割安感があることが好調の要因だ。業務用は深刻化する人手不足で冷凍加工品が貢献している。下期は9~10月の価格改定に続き、国産米の価格高騰を背景に米飯類で25年春から値上げせざるを得ない状況となった。すでにニチレイフーズが家庭用・業務用で5~30%の値上げを発表しており、各社も同様のコスト増が見込まれることから追随するとみられる。値上げしても選ばれる価格以外の価値が認められるか、下期は正念場といえる。(山本大介)
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◆冷凍食品特集:広がる間口・奥行き 米飯中心に値上げの動き
冷凍・チルド 2024.11.29冷凍食品業界の上期(4~9月)は、家庭用が金額ベースで6%前後、物量ベースで1~2%の前年超え、業務用も物量ベースで前年を超えたようだ。国内生産金額が3年間連続で過去最高と成長が続き、間口が広がっている。家庭用ではコロナ禍を経て品質の高さや時短・簡便…続きを読む
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冷凍食品特集:ナッシュ、サブスク型冷凍弁当で台頭 100種のメニューで“飽き…
冷凍・チルド 2024.11.29糖質30g、塩分2.5g以下のヘルシーな冷凍弁当をサブスク型で自宅に届けるナッシュが好調だ。18年5月開始のナッシュ事業は「自炊以外はすべて競合」とし、商品企画開発から月間最大720万食の自社工場製造、自社開発システムでのカスタマーサクセスも持つ、一…続きを読む
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冷凍食品特集:レイテック、冷食拡大を柔軟に 冷凍ショーケース、高い省エネ効果
冷凍・チルド 機械・資材・IT 2024.11.29レイテックが輸入販売する冷凍ショーケースは、オーストリアのAHT製品、ドイツのリープヘル製品ともに前年比2桁増で推移している。冷食売場の拡大需要は引き続き旺盛で、1店舗当たりの導入台数が増加傾向のほか、雑貨などの専門店が新たに冷食カテゴリーを取り扱う…続きを読む
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冷凍食品特集:キーマンは語る=ニチレイフーズ・清川吾朗氏、滝英明氏
冷凍・チルド 2024.11.29◇清川吾朗家庭用事業部長、滝英明業務用事業部長 ニチレイフーズの25年3月期上期業績は、家庭用調理品がプロモーション効果や前期卵不足からの反動増もあり米飯類とスナック類が伸長、パーソナルユース商品も好調で数量が大幅に増加し、前年比9%増の455億円…続きを読む
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冷凍食品特集:キーマンは語る=マルハニチロ・金谷信一郎氏、谷内勉氏
冷凍・チルド 2024.11.29◇金谷信一郎加工食品ユニット市販用冷凍食品事業部長、谷内勉食材流通ユニット業務用流通事業部長 ●家庭用 「新中華街」販促展開 マルハニチロは単体の冷凍食品売上高を非公表としているが、25年3月期第2四半期の加工食品ユニットは前年比15.8%増の8…続きを読む
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冷凍食品特集:キーマンは語る=ニッスイ・熊谷賢一氏、金澤建支氏
冷凍・チルド 2024.11.29◇熊谷賢一家庭用食品部長、金澤建支業務用食品部長 ニッスイの25年3月期第2四半期は、単体の家庭用調理冷凍食品は「大きな大きな焼きおにぎり」などがけん引し前年比1.6%増の207億円。業務用調理冷凍食品は価格改定効果に加え、外食・給食の回復、量販惣…続きを読む
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冷凍食品特集:キーマンは語る=味の素冷凍食品・杉田博司氏 4つの独自価値追求
冷凍・チルド 2024.11.29味の素冷凍食品の4~9月販売業績は増収減益だった。フライパンチャレンジやTVCM効果などで「ギョーザ」がけん引し家庭用が好調。業務用冷凍食品では、カットケーキなどのスイーツ類が伸長した。販売面では計画に届かなかったものの「成長転換できた大事な上期」と…続きを読む
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冷凍食品特集:キーマンは語る=テーブルマーク・吉澤明治氏 石窯焼きパンの育成…
冷凍・チルド 2024.11.29●冷凍うどん発売50周年「カトキチ」復活 テーブルマークは冷凍うどん年間6億食を販売するリーディングカンパニーとして、さらなる市場拡大を目指す。冷凍うどん発売50周年を記念して、看板商品を「カトキチさぬきうどん」にリブランディングした。業務用はユー…続きを読む
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冷凍食品特集:ヤヨイサンフーズ 高収益体質へ単品深掘り
冷凍・チルド 2024.11.29ヤヨイサンフーズの秋冬は「価値の創造」「感動と信頼の創出」をコンセプトに、(1)基幹カテゴリーの強化(2)外食市場への取り組み(3)水産加工品の拡充--を重点施策に掲げる。安定して利益を生み出す強い企業体質を目指し、通期売上高は前年比3.6%増の42…続きを読む
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冷凍食品特集:ケイエス冷凍食品 “脱中華”目指し提案強化
冷凍・チルド 2024.11.29ケイエス冷凍食品の1~10月業績は、ほぼ前年並みで推移している。家庭用は鶏つくね串のレギュラー品は配荷・回転ともに堅調だが、食卓品の肉だんご、エビチリ、おつまみつくね串など全体的に不調。業務用は堅調に推移している。秋冬の家庭用は主力の冷凍肉だんごの食…続きを読む
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冷凍食品特集:大冷 魚以外のアイテム増やす
冷凍・チルド 2024.11.29大冷の上期業績は、売上高が前年比6.9%減の129億円、営業利益は同25.1%減の4億円だった。下期はユーザーの低価格志向に対して、主力の骨なし魚以外のアイテム数を増やす考え。通期は期初計画通り増収増益を目指す。 骨なし魚事業は「ダイスカット」シリ…続きを読む
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冷凍食品特集:ニップン ワンプレート16品揃える
冷凍・チルド 2024.11.29ニップンの家庭用冷凍食品上期販売は、金額・物量ともに前年比2桁増で推移している。通期も同2桁増を目指す。上期は、パスタ群が乾麺でも「オーマイプレミアム」ブランドを投入したことで、パッケージデザインの統一感やTVCMで露出が高まり相乗効果がみられた。特…続きを読む
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冷凍食品特集:日清製粉ウェルナ 「マ・マーTHE PASTA」全面リニューア…
冷凍・チルド 2024.11.29日清製粉ウェルナの家庭用冷凍食品4~9月販売実績は、売上高では前年に対して数%の未達となった。今秋は「マ・マーTHE PASTA」を全面刷新し最注力する。上期は、「超もち生パスタ」が前年比1割以上の伸長を見せたが、「THE PASTA」が若干の前年割…続きを読む
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冷凍食品特集:日清食品冷凍 刷新の「日清本麺」最注力
冷凍・チルド 2024.11.29日清食品冷凍の上期は、伸長するマーケットを上回り売上げも利益も好調に推移し前年を上回った。下期は全面リニューアルした「日清本麺」シリーズに最注力する。 上期は、パスタが市場を上回り2桁増。ラーメン類では汁なし商品が貢献。「日清中華」ブランドの「汁な…続きを読む
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冷凍食品特集:日東ベスト 提案営業を強化、惣菜好調
冷凍・チルド 2024.11.29日東ベストの冷凍食品部門25年3月期第2四半期業績は、売上高が前年比1.9%増の211億6900万円、数量ベースでは同3%減。下期は、展示会に合わせて通常1月から発売する新商品60品を前倒して9~10月から紹介し、採用に結びつけたい意向だ。 上期の…続きを読む
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冷凍食品特集:キユーピー ソースで手作り感を演出
冷凍・チルド 2024.11.29キユーピーのフードサービス部門は、22~23年にかけて発生した大規模な鳥インフルエンザの反動により、タマゴ加工品が大幅に回復。特にホテルの朝食メニューとしてスクランブルエッグが大幅にアップ。インバウンド需要の高まりとホテルの人手不足で、完全調理品のス…続きを読む
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冷凍食品特集:イートアンドフーズ アイテム多様化 面で展開
冷凍・チルド 2024.11.29イートアンドフーズは、主力の冷凍ギョウザでアイテムの多様化を進め面で展開していく。チャーハンや麺類など、冷凍中華カテゴリー全体のシェアを拡大する方針だ。昨年12月に関東第一工場の出火で製造ラインが減少していたが、25年2月に6ライン中5ラインが復旧。…続きを読む
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冷凍食品特集:ライフフーズ 調達力で価格優位性発揮
冷凍・チルド 2024.11.29ライフフーズの4~9月販売実績は2%増となった。このうち家庭用は13%増だったが、業務用は3%減。下期は価格改定を実施すると同時に、価格優位性を発揮できる冷凍野菜・果実を展開し、通期10%増を目指す。 上期は、家庭用で冷凍果実が急増。冷凍フルーツを…続きを読む
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冷凍食品特集:シノブフーズ 5ライン月60万食体制に
冷凍・チルド 2024.11.29弁当・惣菜メーカーのシノブフーズの冷食事業が着実に育ち始めている。約3年の技術研究の後、大阪工場で20年11月からスタートした冷食製造は、23年に名古屋工場、24年夏に関西工場へと広がり、現在は全5ラインで月間60万食体制が整った。弁当・惣菜製造のノ…続きを読む