数字で読み解くフードサービストレンド:フードサービスデリバリー24年市場規模4.6%減見込み
●フードサービスデリバリー2024年見込み 市場規模は前年比4.6%減
アフターコロナで、デリバリーの状況はどうなっているのでしょうか。サカーナ・ジャパン(エヌピーディー・ジャパンから社名変更)が提供する、外食・中食市場情報サービス「CRESTR」によると、2024年1~12月計のデリバリー(出前)市場規模は、7967億円で、前年同期比7.6%減、コロナ前比90.5%増の見込みです。
外食(イートイン)が成長する中、デリバリーの売上げは、前年よりは減少しましたが、22年よりも高く、コロナ前の2倍近い水準を維持する見込みです。
一定数の出勤数を義務付ける企業も多くなっている中、出勤の際の外食需要が高まっており、外食は堅調に伸びている状況です。
デリバリーは、皆で集まった週末などに利用される機会が多かったのですが、節約もあり、その需要がやや減少しつつあります。節約によるメリハリ消費と出勤が増加してデリバリーを注文する機会も減少していることが考えられます。今の消費者のニーズに合った、デリバリーの利点の訴求や、コロナ禍とは違う利用シーンの提案が今後の成長のカギとなることでしょう。
(サカーナ・ジャパン 東さやか)