「FABEX関西」開幕 きょう28日まで 初日来場者は5%増

展示会 総合 2025.11.28 13037号 01面
来賓と主催者のテープカットで開幕

来賓と主催者のテープカットで開幕

 業務用“食”の総合見本市「FABEX関西2025」が26日、開幕した。28日午後5時まで。会場のインテックス大阪1、2号館には、関西・西日本マーケットで販路拡大を狙う368社が552小間を形成。来場する食品バイヤーとビジネスマッチングを繰り広げる。

 13回目を迎えた今回、初日の26日の来場者は、前年比5.7%増の9524人に上った。主催は日本食糧新聞社と協同組合全日本洋菓子工業会(関西デザート・スイーツ&ベーカリー展)で、日本惣菜協会(ファベックス関西)と全国和菓子協会・全日本パン協同組合連合会(関西デザート・スイーツ&ベーカリー展)が共催。

 オープニングセレモニーでは、杉田尚日本食糧新聞社社長が「人手不足やコスト高、食料調達などで課題が山積する中、リアルな商談が行える本展示会は、西日本への販路拡大に営業戦略上欠かせない存在として、われわれも自信を持って提案している。今回、6号館で開催される『焼肉ビジネスフェア』『居酒屋JAPAN』との相互入場も可能で、業種の壁を越えた商談と交流が期待される」とあいさつした。

 来賓を代表し、農林水産省近畿農政局志知雄一局長が「関西地区最大規模の食品商談会に大いに期待している。食料供給の持続可能性を確保するため、農業人口の拡大が課題となる中、会場内に当局のブースも設けてもらい、施策のパネル展示や事業者紹介などを通じて、近畿農山漁村の魅力を発信している」と紹介した。最後に、来賓と主催者18人でテープカットを行い開幕した。

 セミナーも充実し、「ファベックス関西主催者特別セミナー」では、神明ホールディングス藤尾益雄社長が「持続可能な農業・食の未来に向けて」をテーマに、アグリバリューチェーン構築に向けた同グループの展望と使命を、長期化する米騒動の原因も交えて紹介。関西デザート・スイーツ&ベーカリー展プレゼンテーションステージでは、全日本洋菓子工業会副理事長で、文明堂東京の宮崎進司社長が「菓子店におけるリーダーシップとコミュニケーションのリアルな姿」をテーマに、娘婿として社長に就任した自らの泣き笑い経験をユーモアも交え紹介し、聴講者の共感を得た。

 食の総合展示会である同展は、惣菜デリカ、弁当、中食、外食、給食、配食の専門展「第13回ファベックス関西2025」と、和・洋菓子、中食、外食業界の商品開発専門展「第13回関西デザート・スイーツ&ベーカリー展」ほか、「第9回地域食品ブランドフェア」「第3回食品工場スマート化総合展」「第8回カフェ&ドリンクショー関西」「第5回大阪グローバルフードショー」の6展で構成されている。(佐藤路登世)

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