「牛角は焼き肉業というより食のエンターテインメント業です」と人財本部本部長の末広栄二氏は語る。

「外食産業は、自動車業界などとは違って業界第一位といっても一兆円の売上げを達成する企業はないです。当社のお手本はトヨタさんやソニーさんかも知れません。ですから焼き肉業界に身をおいているという意識ではなく、エンターテインメントビジネスに身をおいているという意識でいるのです。店舗も食のコミュニケーションの場としてとらえています」

また、海外出店に関しても「日本の食文化はそのままの形で十分世界に通用します。下手に現地に合わせず牛角スタイルで展開していくつもりです」と意欲的でいる。

「二〇〇三年は大きな驚きを与えることになるでしょう。牛角に限らずＦＣによる大量出店を予定しています。かえってブランディングをどのようにしていくかが課題となるでしょう」

最後に末広氏はこのように語ってくれた。